2024年6月、ミラノ郊外でランチセットを€15,5で出すトラットリアへ行ってきました。
ランチセットの構成は、
①パスタ(一皿目)
②肉料理(二皿目)
パンは込み。水ボトルを注文して合計15,5ユーロ。
この店を知ったきっかけは、インスタグラムのリール動画。
イタリアの他の街にもセットメニューを定額でリーズナブルに出す店があることはあり、私も何軒か行ったことがあります。
たいてい大衆食堂風でメニューは限られており、美味しいのですが「この価格にしては」という補正がかかっている気がしなくもありません。
しかし、この店に関してはかなりしっかりと美味しいと感じました。
インテリアは大衆食堂風ではなく小綺麗なトラットリアと言ってもいいぐらいで、メニュもー豊富。
ミラノ「郊外」。地下鉄駅から更にバスで
料理についてより先に、まず場所について触れておいたほうがよさそうです。
ミラノ中心地から地下鉄とバスを乗り継いで40〜50分。
とりたてて特徴もない住宅街にあり、ついでに観光するようなスポットも皆無。
正直なところ、滞在時間が限られているのであれば「それでも行く価値あり」と言い切れるほどではありません。
旅行中、食にどれぐらい重きをおいているかによると思います。
⚫︎ 店名
Bar Trattoria al 395
⚫︎ 住所
Via delle Forze Armate,395
20152 Milano
⚫︎ サイト
www.bartrattoria395.it
ミラノ「郊外」という言い方が正しいのか分かりません。
いちおう、地下鉄&バス1日乗車券(7,6ユーロ!)でカバーしているゾーンです。
ミラノ中心のドゥオモから地下鉄1番線で Bisceglie 駅まで約17分。
そこからバスで約10〜15分。
私は58番バスを使いました。
Bisceglie 駅は終点駅で、地上に出るとこんな↑↑風景。
住所はちゃんとMILANOですが、らしいエレガントな雰囲気はありません。どの街の郊外にもありそうな住宅街です。
店構え、内装
店名が「Bar Trattoria al 395」なので、バールとしては朝から営業しているようです。
イタリアのレストランの昼食営業はどんなに早くても12時からで(日本の11時の感覚)、混み始めるのは13時ごろ。
12時ぴったりに行くのもアレなので12時10分頃に入店したのですが、すでに6〜8人ぐらいお客さんが入っていました。
大衆食堂的なシンプルな内装を想像していたのですが、インテリアやテーブルクロスなどもチープ感はなし。
肉入りトマトソースが美味い
テーブルの上にクリアファイルに入ったメニュー(紙切れ1枚ではない)。
最初のほうのページに、ランチメニューの1枚が入っています。
ランチメニューという表記がなかったので最初はわかりませんでした。
メニューの拡大画像はこちら。
一皿目(パスタ)からはこれを選びました。
貝殻のパスタ(conchiglie)に、肉団子(polpettine)入りのトマトソース。
これが美味しかった!
大衆食堂にありがちな家庭料理の延長的な味ではなく、かなりちゃんとしています。
パスタの形って色々ありますがやっぱりちゃんと意味あるな、と改めて思わされました。
肉入りトマトソースに貝殻パスタというのが絶妙。
そして、二皿目はこれ。
一般的には Vitello Tonnato と呼ばれている料理(たぶんVitel Tonnèは方言)
薄くスライスされた仔牛肉に、ツナのソース。
ボリューム感こそありませんが、これもおいしい。
通常イタリアの店では、魚や肉料理の付け合わせ野菜は、別皿として注文する必要があるのですが、それがセット料金に含まれています。
その付け合わせがこちら。
玉ねぎと、barbabietolaという大根のような野菜。
イタリアの野菜は美味しいですし、日本では馴染みない珍しいものが食べられるというのも◎。
お会計
コロナが明けてイタリアの街はけっこう変わったなという印象を受けます。
さほど観光客が多くなかった中小都市がツーリスティックに、もともと観光地だった街はよりツーリスティックになったような。
ミラノ中心部の飲食店にしても、もともと観光客向けの店が幅をきかせていましたが、それに拍車がかかっている気がします。
そして、昨今の物価高の影響をもちろん受けています。
そんな中この店は本当に立派です。
こちらがお会計。
(おわり)