【ミラノ】ドゥオモ屋上からの眺望、老舗「Al Cantione」ミラノ風リゾット、一番美しい夕暮れのライトアップ

まわりのイタリア人にミラノのことを聞くと、「町並みが無機質でいやだ」とか「空がいつも灰色」とか「あそこには住めない」などと、よく言う人はあまりいません。

イタリア特有の郷土愛からそう言っているわけでもないみたいで、ローマやフィレンツェについては「美しい街」とちゃんと評価します。

でも自分は、あの壮麗なドゥオモ、華やかなアーケード、石畳が映えるシックな街並みを見てよくそんなことが言えるなぁ、と不思議に思います。今回、ミラノに電車で夕方に到着し、中央駅近くの「Starhotels Echo」にチェックイン、すぐに地下鉄でドゥオモに向かい屋上へ。

夕食は歩いて数分の「Al Cantinone」でベタにミラノ風リゾット。店を出て夕暮れどきの一番美しい時間帯のドゥオモ、ステンドグラス、アーケードをもう一度じっくり味わって、ホテルに戻りました。

ドゥオモ周りからほとんど動いていないし、特別なことは全くしていないのですが、これだけで、ミラノはやっぱりいいなぁ、と満足してしまいます。

 

ドゥオモ屋上へは徒歩かエレベーターで

有名なモニュメントに来ても、混んでいるとパスしてしまうことがありますが、このミラノのドゥオモの屋上だけは外せません。

階段を上るか(€9)、エレベーターを使うか(€13)。チケット売り場は、ドゥオモ正面向かって右側の別の建物。

イタリアではこういう場所がカオスになりがちですが、ここは比較的まともです。カードで購入の場合、自動券売機が5、6台あり、その列はそんなに長くなく、割とスムーズに買えました。

屋上に上るチケットを買うことができる時間は、9時から18時まで。最新情報はこちらで確認 → www.duomomilano.it/en/visit-us

外から見ても十分すごいのですが、屋上に上って間近で見ると、先端部のパーツの彫刻の凝りようがエグいです。

ドゥオモのすぐ横にあるアーケードのクーポラ↓↓

再開発地区「ガリバルディ」の「Unicredit Tower」が見えます↓↓この一角↑↑だけ高層ビルが建っているのが確認できると思いますが、このガリバルディ地区は、こんな感じの↓↓イタリアとは思えない現代的な建築物が集まった再開発地区です。郊外ではなく旧市街に隣接(約1km)している再開発地区は欧州では珍しく、緑を大胆に取り入れた高層アパート「垂直の森」など、建築や都市開発に興味のある人にとっても面白いエリアだと思います(このガリバルディ地区について、こちらに書きました)

引き続き、ドゥオモ屋上からの眺望。正面の広場。圧巻です。下りのエレベーターが貸切り状態になって、係員のお兄さんに「日本人?」と聞かれ、少し雑談しました。そのお兄さん曰く「日本人はエレベーターに入るときに押したりしないし、みんなマナーがいい」とのこと。

リップサービスかもしれませんが、先達の日本人旅行者たちが築いてくれたこのイメージのおかげで、自分たちにも感じよく接してくれたわけで、有難いことです。

 

ドゥオモから徒歩数分の老舗トラットリア「Al Cantinone」

観光地のど真ん中にあるようなレストランは、ツーリスト向けでスレた店が多いので、あまり行かないようにしているのですが、以前、ドゥオモから徒歩数分の老舗トラットリア「Al Cantione」併設のバールで、昼食をとったとき、良心的な価格でおいしい定食を食べることができ、次回は夕食に来てみようと思っていました。

そのバールでの昼食については、ここに書きました↓↓

手前がトラットリア、奥の角地がバール。18時頃に通りかかると、バールの方ではアペリティーボ(=食前酒)の時間で、ブッフェをやっていました。バールの店員に、トラットリアの予約が必要かどうか聞くと「19時なら必要ない」。

デパート「Rinascente」を冷やかしたりして時間をつぶし、19時ちょっと過ぎに入店。他に2組、外国人客がいました。テーブルがちょっと小さくて、隣との間隔もやや詰まっていますが、木の壁の色調のせいか落ち着いた印象があります。注文したのは、

  1. Al Cantionone 特製フライ盛り合わせ1皿(Frittura Al Cantione、€18)
  2. ミラノ風リゾット1皿(€14)
  3. プロセッコ(白の発泡ワイン)のボトル(€18)
  4. カラメルプリン1皿(€6)

格式高いレストランでない限り、パスタでもメーン料理でも、1人1皿とらなければいけないということはないです。

イタリア人にはシェアする文化がなく、1人1皿とっていますが、日本人にとって大抵の場合、量が多いので2人で1皿で丁度いいぐらいです。

前菜にあたる Al Cantionone 特製フライ↓↓。ズッキーニの花、アーティチョーク、海老、ホタテなど。

ミラノ風リゾット↓↓。前菜のフライも美味しかったのですが、ミラノでしか食べられない味ということでもない気がします。でも、このリゾットは他の町では食べられない味。ミラノ風リゾットを食べたのは、これまでバールで数回しかないのですが、これは美味しかった! たぶんこれがサフランの味かな?と思わせる微妙な苦味とまろやかさがあって、もう1回食べてみたいと思いました。

デザートをとるかちょっと迷い、とりあえずメニューを頼むと、全部は載っていないから、と口頭で言われました。「すべて自家製ですよ」と押してくるので、1皿だけ注文。カスタードプリン。

  • 店名:Al Cantionoe
  • 場所:ドゥオモから徒歩数分、デパート「Rinascente」の裏
  • 住所:Via Agnello 19,  Milano 20121(Googleマップで
  • 店のサイトwww.alcantinone.it

ドゥオモ周辺を観光していて、食事をとるために別のエリアへ移動するのが面倒なときなど、心強い店です。

 

夜よりも夕暮れのライトアップが一番きれい

店を出たのは20時40分頃。イタリアでは、5月から8月ぐらいまで日が長く、この時間がちょうど夕暮れ時。

店を出てすぐに、またドゥオモ鑑賞できるのがいいです。ライトアップされたドゥオモは、夜よりも、夕暮れどきの薄暗い空に一番映えると思っています。

ステンドグラスが本当にきれい。

夕食の店が中心地から離れたエリアの場合、食後にドゥオモに戻ることはあまりないでしょうから、ドゥオモ近辺で夕食をとると食後に今度はライトアップも見れて、こんなところもメリットです。

ミラノは、ローマやフィレンツェに比べればモニュメントが少ない(というかこの2都市が豊富すぎる)ですが、このドゥオモを見るだけでも行く価値があると思います。できれば、昼と夕暮れ時の両方を!

(おわり)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です