【フランクフルト乗継ぎ】東横インをトランジットホテルとして利用

今回の旅程では、フランクフルトでの乗り継ぎが時間が長いため、フランクフルトに1泊することにしました。

前から気になっていたフランクフルト中央駅から徒歩2〜3分の東横インに宿泊。

あの東横インです。

日本のビジネスホテルをそのまま移管したような設備に、異様な安心感がありました。

空港直結ホテルがやっぱり一番ラク

フランクフルトでのトランジット宿泊は、コロナ以前も時々していました。

空港併設のシェラトン or ヒルトンホテルが時期によってはわりと手頃な価格で、そのどちらかを選択。

空港直結というのが本当に便利で、長時間フライト後で疲れているところを外に出ることなくホテルへ直行できるので、気分的にもラクでした

同じく空港隣接の施設内にあるミュンヘンビール「Paulaner」のレストランで白アスパラガスを食べたりと、非常に気に入っていました。

しかし、今回(2023年2月)空港隣接ホテルは2,5万円〜でトランジットとして使える価格ではなく、「あ、そういえば」と思い出したのがフランクフルト中央駅の東横インでした。

空港からスーツケース2つ引きずって行けるか

空港から中央駅へのアクセスが良く、電車で15分かからないということは知っていました。

なので懸念していたことは2点。

① 電車にスーツケース2つで乗り込んで迷惑にならないだろうか?

② 東横インはフランクフルト中央駅から徒歩数分とはいえ、やっぱり夜の鉄道駅は嫌だな。。


で、結論としては、①はほとんど問題ありませんでした。

車内は広く、自転車を持ち込めるスペースもあり、そしていつも乗客が全員座れるほど空いているため、スーツケース2つ持ち込んでも迷惑になるようなことはありませんでした。

そして駅のホームと車両の段差もほぼフラットなので、20kgのスーツケースを持ち上げて乗らなければならないということもありませんでした。

そして懸念事項②は、夜の鉄道駅問題。

東横インは中央駅から徒歩数分のところにあるとはいえ、

東横INN公式サイトから引用

ヨーロッパの鉄道駅は汚いし、決まって周辺の環境もよくありません。

上の地図を見ると、駅に沿って脇の道を歩いて行けばホテルが見えてきそう。

その脇の道はこんな雰囲気↓

物々しいという程ではありませんが、女性でも安心して歩けると断言できる程でもありません。

これをどう感じるかは個人差がありそう。

ただ歩く距離は少なく、ホテルの部屋から線路が見えるほど近い。人通りの少ない裏道を通る必要もなし。

駅沿いの道を歩いて行くと、左側に少し開けた広場のようなものがあり、そこに「toyoko inn」のネオンが見えます。

良いと感じた点

2017年オープンで設備はそこそこ新しさを感じました。入口はピカピカ。

夜間はルームカードキーがないと自動ドアが開かない仕組み。

人によってはどうでもいいと思うような細々としたことも含め、良いと感じた点は以下。

窓が少し開く。換気設備はあるのでしょうが、窓が10センチでも開けばより換気できている気がします。高層ホテルなんかは開けられないようになっている場合もありますし。

朝食が6時30分から。翌日が早朝フライトの場合など、7時ではなく6時30分からというのは地味にいいと思います。

冷蔵庫のスペース十分。自分で買った飲み物やおみやげ用のチーズなどを入れておけます。たしか空港隣接のシェラトンだっと思うのですが、冷蔵庫内が有料の飲み物でいっぱいで自分の飲み物を冷やすスペースがなくて困ったことがありました。


掛け布団の足元がベッドに挟み込まれていない↓↓。ベッドメーキングされていない状態といいますか。このほうが自分は寝やすくて好きです。


● 部屋は地味でどこまでもビジネスホテルだけど、清潔感はあるし、日本のビジホより広い


ユニットバス&ウォッシュレット完備。自分はどうしても湯船に浸かりたいというほうでもないのですが、やっぱり長時間フライトの後は風呂の有り難みを感じました。空港隣接のシェラトン、ヒルトンはバスタブ無しの部屋もあるので、全室完備はさすが日本のホテルチェーン。

そして、ウォッシュレット。これも自分は無かったらそれでも構わないのですが、ヨーロッパにおいてはかなり貴重なアピールポイント。

質実剛健な朝食。レセプションの前はソファー等があるロビーエリア、その奥のほうが朝食会場になっています。

本当に良くも悪くもビジネスホテルで質実剛健。

食堂のような雰囲気で優雅な朝食というわけにはいきませんが、内容は悪くないと思います。

パン2〜3種、ハム5〜6種類、チーズ、生野菜(パプリカやトマト)、調理された野菜などホットミールも数種。

朝食会場に居合わせた客層を見ると、95%がアジア系。

その客層に合わせてか、野菜も取り揃えたちゃんとしたおかず系の朝食メニュー。

欧米系ホテルだと、朝からペイストリー等の甘いもの系が多い気がしますが、こちらは少なかったです。

そして、大きな炊飯器に白ご飯、味噌汁も。

ご飯とみそ汁の朝食が久しぶりであれば有り難いのだろうと思うのですが、今回は日本からのフライト後の宿泊。

白飯は欲しておらず最初はスルーしてパンを食べました。

が、もう1回炊飯器の前を通ったときに横に添えられているたくあんが目に入りました。

わけが分からないのですが、たっぷりとした白飯と黄色のコンビネーションが妙にそそりました。

自分は特にたくあんが好物なわけではありません。

パンをもう十分に食べていたのですが、結局、手を出してしまいました。

注意点や面白いところ

アメニティーはほとんど無し。歯ブラシも有料。室内スリッパやペットボトルの水もありません。水は中央駅でも買えますが、空港で調達したほうがいいかもしれません。

● 徹底してコストカットしている印象。シャンプー無し。ボディシャンプーと一体化されたこれ1本だけ。気になる人はシャンプーを持参したほうが良さそう。


● 最近の新しいホテルは枕元にコンセントがありスマホの充電に便利ですが、こちらの客室はそうなってはいませんでした。


火災報知器に注意。今回の宿泊では朝食のたくあんとこの件が最も印象に残りました。

バスルームのドアを開けっぱなしにしてシャワーを浴びると、蒸気で火災報知器が反応してしまうことがあるのだとか。

おそろしいのは、火災報知器が鳴ると自動的に通報→消防車が発動されてしまうらしい。

「その場合、€450お申し付けます」

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日本語を話すスタッフは少ない? レセプションに日本語が話せるスタッフもいて安心、と宿泊記などでは読みましたが、私が今回接した2〜3人のスタッフとのやりとりは英語でした。日本語を話す方もいるのかもしれませんが常駐ではないのかもしれません。

● 面白いのは、夜はしゃぶしゃぶが食べられたり、

ホテル内の自動販売機に一番搾りがあったり。

ホテルや旅館内に設置されている自動販売機は割高になっているものですが、一番搾り€2,8って、ヨーロッパで売っている日本のビールにしてはむしろ手頃な価格のように思います。

あえてドイツでこれを飲もうという人がいるのかは謎ですが。。

次もここでいいかも、と思いました。

やっぱり、空港直結のシェラトン、ヒルトン、マリオットホテルが圧倒的に快適なのは間違いありません。

でも、これらが予算オーバーの場合など、その半額以下で宿泊できる東横インは検討する価値が十分にあると思います。

特に空港直結ではなく周辺に点在するホテルと比べた場合、送迎バスを出してくれるホテルもあるようですが、予約が必要だったり本数が少なかったりと不便そうで、それだったら電車で15分かからない中央駅に出てしまったほうが楽な気がします。

今回初めて利用してみて、最も懸念していた、

スーツケース2つ抱えての空港→中央駅→東横イン

という移動が、思っていたほど大変じゃなかったのも大きかった。

日本でだったら何とも思わないユニットバスや、いかにもビジホな客室にも異様な安心感を覚え、次の機会もここでいいかも、と思いました。

(おわり)

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