空港内にビール醸造所!乗継ぎ時間に本場ミュンヘンビール

ミュンヘン空港には、乗り継ぎ時間などを利用して、その場で醸造した本場ドイツビールを飲むことができるビアハウス「airbrau」があります。

空港内のビアハウスの中に醸造所があって、空港にいながら、

店内のタンクで醸造した新鮮なビールを、

市内価格で(空港内なのに割高でない)、

開放感ある中庭でも飲むことができます。

 

場所:一般エリア、地上階(Level 3)、ターミナル1と2を結ぶ広場

このビアハウス「airbrau」、乗継ぎ時間に利用可と書きましたが、飛行機を利用しない人でも入れる一般エリアにあります。

店のホームページ内にも地図がありますが、ミュンヘン空港の公式日本語版ガイド(PDF)のほうが詳細です。

(↑ミュンヘン空港エアポートガイドより)

上の地図の、ターミナル1とターミナル2の間に「MAC(Munich Airport Center)」とありますが、この部分がオープンエアの広場(↓写真)で、ビアハウス「airbrau」もここにあります。結局地図を見るのが面倒になって、

  • 地上階 (Level3)
  • 一般エリア(飛行機を利用しない人でも入れる)
  • オープンエアの広場

とだけ覚えておいて、ミュンヘン空港到着後「EXIT」の表示の方へ進み、スーツケースをピックアップするBaggage Claimを素通りしたあたりで、空港係員に「airbrau?」と聞きました。日本帰国時、
EU諸国

ミュンヘン

日本
という旅程の場合、「乗継ぎ」ではなく「EXIT」の方へ進んで行けば、ビアハウスのある広場がいずれ見つかると思います。

 

店内にあるビール醸造タンク

ターミナル1とターミナル2を結ぶ広場に着いたら、こんな風にビアガーデンになっている一角があるので、すぐにわかります。オープンエアで飲むのも気持ちいいですが店内に入っていくと、テーブル席に囲まれるようなかたちでビール醸造タンクがあります。ビールの醸造タンクなんて工場見学でしか見たことがありませんが、それをビアハウスの中に設置して、そのビアハウスを空港につくってしまうのは、ちょっとぶっ飛んでいるなと思いました。

 

ビールの種類は「Helles」と「Pils」

最近クラフトビールを出す店が増え、自分の好みぐらい分かっておこうと飲み比べていった結果、「Helles」という種類のビールが、結局自分が好きな日本のビールに近いような飲みやすさがあり、それを飲んでいます。(調べてみると、日本のビールとは違う種類で製法も違う)

この「Helles」、ミュンヘンなど南ドイツでよく飲まれている種類だそうで、もちろんこの店にもあります。というか、たぶん主力商品。私は飲むのは好きでも味の違いなどはあまり分からない方ですが、これについては、口に含むとすぐに新鮮さを感じました。

ビールを飲んで、味よりもまず新鮮さを感じたのはほとんど初めてのような気がします。

この「Helles」という種類、(個人的には)日本のビールに近い飲みやすさと書きましたが、いわゆるキレはなくてほんのり甘く、飲みやすいのですが軽くはなく、普段は量はそんなに飲めません。

でも、ここの「Helles」はこの新鮮度が「飲欲」を刺激するようで、すぐに空けてしまいました。

軽く一杯飲んでみよう、ぐらいのつもりだったのですが、ここまでのものを出されたらもう一杯飲まずにはいられません。2杯目↑は「Pils」という種類。製法的には日本で市販されているビールのほとんどはこの種類だそうです。

最初に飲んだ「Helles」に比べるといくらかキレのようなものを感じます。でも、それより何より、やっぱり口の中に新鮮さがひろがる感覚。

食べ物は、軽くつまむ程度だったら、これなんか良かったです。
Bavarian style sausage salad with onion, gherkin, basket of bread(バイエルンソーセージ・玉ねぎ・ピクルスのサラダ、8,7ユーロ)

もう少しちゃんと食べたいときは、こんなのも↓。
3 Bavarian style veal sausage with sweet mustard and pretzel(子牛肉のバイエルンソーセージ、マスタードとプレッツェル、8,3ユーロ)。

 

中ジョッキ(500ml)が、2,75ユーロ!

値段設定も圧巻です。

醸造所を備えた超本格的ビアハウスでこんなに新鮮なドイツビールが飲めるなら、多少割高であっても外国人観光客も納得できるはずです。しかも、ここは空港ですから、飲食物などは市内より高い空港価格になっているのが普通です。

それが、、先述の「Pils」は、300ml / 2,45ユーロ↓同じく先述の「Helles」は、500ml / 2,75ユーロ↓あり得ない値段。3ユーロ以下で中ジョッキが飲める店なんて見たことありません。

 

ミュンヘン空港に比べて‥‥。

(ここからは雑感)

ミュンヘン空港で、退屈なはずの乗継ぎ時間にこんな「エンタメ」が提供されていて、それに比べてあの空港は‥‥、と思ってしまいました。

空港内の飲食店は、利用客にとっては他に選択肢が少ないためそこを利用するしかなく、値段設定などやりたいようにやれそうなものです。

空港ランキングの上位常連で、おそらく世界一のシンガポール・チャンギ空港でも、空港内にある飲食店の食べ物は市内に比べて割高になっていました。だから、まぁ普通のことと思います。

そこでもって、ミュンヘン空港のビアハウスでは、市内と同等、あるいは市内よりも安いかもしれないような値段設定。3ユーロだったとしても十分に割安感があるのに、500ml / 2,75ユーロという中途半端な端数にしていて、馬鹿正直なぐらいです。

なぜこんなものを空港に作って「わざわざ」こんな値段で提供するのか、理由の1つは、やはり外国人観光客を気持ち良く迎え入れて送り出すためだと思われます。良心とおもてなし。

ミュンヘン空港は、総合的にみても機能的で快適な空港ですが、このビアハウス「airbrau」を利用して、ミュンヘン空港、そしてミュンヘンという街にもより好印象を持つようになりました。

一方で、客の足元をみて、とれるだけとってやろうというメンタリティに溢れる空港もあります。以前、日本帰国時の乗継ぎによく利用していたパリ・シャルルドゴール空港は、自分にとってはそういった印象。

乗継ぎ時間が4〜5時間のときなど、食事をとろうと思っても、大した店もない上に値段ばかり高く、入る店がないような状態でした。

また、乗継ぎの分かりにくさ、不便さも、自分が利用したことがある欧州の空港の中でワースト。巨大空港だということを差し引いても、ひど過ぎるように感じました。

空港の設備やサービスなど充実させなくても、黙っていても外国人観光客が訪れるのがパリなのかもしれませんが、やっぱりミュンヘン空港のような「良心」が、長い目でみたら報われる(?)ようであってほしいと思いました。

(おわり)