君の名は。イタリア全国公開(注:3日間だけ)

↑↑イタリア版「君の名は。」の予告です。タイトルはイタリア語に翻訳せず「Your name」。イタリアでは外国映画は通常ほとんど吹替版で上映され、映画館での字幕映画は皆無。この予告も吹替版になっています。

イタリア全土160館で上映

イタリアの映画情報サイトを検索してみると「君の名は。」が上映される映画館のリストが出てきて、数えてみると全国約160館。1月23日〜25日の3日間、一斉公開されました。

主な都市では、ミラノ5館、フィレンツェ3館、ローマ10館、ナポリ3館、ジェノヴァ3館など。結構小さい町の映画館も網羅しています。

何をもって「ヒット」と言えるのかは分かりませんが、中国や韓国でのように歴代日本映画の記録更新、みたいな「大ヒット」ではないようです。今のところ。

見てきたイタリア人に聞いてみると

自分のまわりでは4人のイタリア人が見てきたので聞いてみると、客層は若い人のみということはなかったようで、客の入りは70%からほぼ満員とのこと。

結構おじさん世代もいたそうで、これは70年代、80年代にイタリアでTV放映されていた日本アニメ(キャプテン翼、アタックナンバーワン、ドラゴンボール、北斗の拳など)で育った世代かと思われます。

気になっていたのは、体が入れ替わった2人が慣れない男言葉と女言葉を話すシーンをどう翻訳するのか、という点。例えば瀧の体に入れ替わった三葉が自分のことを「わたし」から「僕」そして「俺」と言い換えたシーン。

これについても聞いてみると、イタリア語には男性名詞や女性名詞といった文法があって、これを用いて男言葉と女言葉を表現したようです。ただ「僕」と「俺」のニュアンスの違いまでは翻訳しようがありません。

日本アニメ in イタリア

60年代後半から80年代生まれのイタリア人から、自分たちが子供の時に見ていた日本アニメについて聞かされることがよくあります。いま、日本に何となく興味を持っていたり、日本に行ってみたいと言っている人の大部分は、それが入り口、きっかけとなっているようです。

まだ日本がW杯に出場さえできなかった時代に描かれた「キャプテン翼」が、サッカーの本場イタリアで幅広く知られ支持されていることを知った時は本当に驚きました。

それでも「アニメや漫画は子供が見るもの」と思っている人のほうが多く、映画は好きでもアニメ映画は見ないという人はかなりいると思われます。毛嫌いしているわけでなくても、アニメ映画をわざわざ映画館に足を運んで見に行くという人はやはり限られています。

ちなみに、自分は帰国時の機内でこの映画を見たのですが、主人公のアルバイト先のイタリア料理店が変わった店名「Il Giardino delle parole (=言葉の庭)」であることに気づきました。後で調べて、新海監督の前作「言の葉の庭」からとったものと知りました。

追記:イタリア全土にスクリーンを持つ「The Space」という映画館では、さっそく追加上映されています。2月1日のプログラムをみると「Your name」が。