フランフルト→羽田のANA便の空席がなかなか出ないので、まだ空きのあったデュッセルドルフ→成田の便に思い切って変更しました。
フランクフルト→デュッセルドルフは電車で約1時間半の距離ということなので、予約済みのフランフルトのホテルにそのまま宿泊、翌日11時の電車でデュッセルドルフへ向かい、20時発の成田行きの便に。
結果的に、ドイツ鉄道に初めて乗ることができ、普段利用しているイタリア鉄道との違いなども含め、仕組みや乗り方もだいたいつかむことができました。
もう1つの収穫は、いかにも正確そうなドイツ鉄道とて遅延することが分かったこと。日頃からイタリア鉄道のテキトーさにいらいらさせられている自分にとって、少し慰め?になりました。
切符はドイツ鉄道のアプリ「DB Navigatore」で購入
チケット購入の際、始めはドイツ鉄道のウェブサイトを試してみたのですが、途中でややこしくなってきたので止めて、アプリをダウンロード。アプリ名は「DB Navigator」。途中でひっかかって使い方を調べたりすることもなく、割とすんなり購入までたどり着けました。
これがあれば、チケットをプリントアウトする必要もなし。使いやすく、よくできているアプリです。
次回覚えておこうと思ったのは、「Sparpreis」という早期割引料金。早めに購入すれば通常料金の半額以下だったりするらしいので、これをうまく使ったほうがよさそう。
空港ターミナル1→ 遠距離列車駅は、高架通路で100m
フランクフルト空港は、施設自体はどちらかといえば古いぐらいですが、ホテル、鉄道駅、商業施設が隣接していて、本当に快適な空港です。
この空港に来ると、とても落ち着きます。
ヨーロッパの都市では、遠距離の特急電車は、市内の中央駅から出る場合がほとんど。
フランクフルトも昔はそうだったようですが、1999年に遠距離列車駅を空港に新設したことで、飛行機を降りてすぐに他都市へ鉄道で移動できるようになりました。
日本に例えれば、成田空港に隣接して新幹線の駅があるようなもの。空港ターミナル1から高架通路を歩いて約100mで、長距離列車駅が入っているガラス張りの商業施設「The Squaire」(↑写真)へと繋がります。
その「The Squaire」内にあるヒルトンホテルに宿泊、同じく「The Squaire」内にあるミュンヘンビール「Paulaner」のレストランで、季節物の白アスパラを。翌朝、ホテルをチェックアウトして、ちょっと歩いて地下に下りていけば、電車のホーム。飛行機から降りてここまで一歩も外に出ることなく完結しています。すばらしい空港。
座席指定、車両番号など
フランクフルト空港駅 11時09分発
↓<ICE 612> ↓
デュッセルドルフ中央駅 12時49分着
〜 乗り換え、駅前のカフェで名産アルトビール〜
デュッセルドルフ中央駅 14時23分発
↓<S11>↓
デュッセルドル空港ターミナル駅 14時35分着
乗車料金:1人69ユーロ(3日前にアプリで購入)
アプリで切符を購入するとき、座席指定が追加料金でのオプションになっていました。
イタリア鉄道では長距離の高速電車は全席指定なのでちょっと躊躇しましたが、初めての利用で勝手も分からないので、座席指定しておきました。
切符に書かれている単語はドイツ語ですが、
何となく、Wg = 車両番号?、PI = 座席番号? と推測。
ただ、車両番号が「21」というのはいったい何両編成の電車? と不思議に思いながらホームで電車を待っていると、こんなものが貼ってありました↓電車ごとの車両番号の表。
車両番号が「1」から始まるものの方が少なくて、「3」から始まったり、「21」から始まったり、電車によって違うということが分かりました。
国が違えば、鉄道の仕組みもいろいろと違うものです。。感心してしまいました。
電車は定刻通りに到着。
車内の様子。棚がキャリーケースで埋まっています。指定した席に行ってみると、こんな表示が↓「FF」=フランクフルトと思われるので、要は、この席はフランクフルトからデュッセルドル間は予約席になっていますよ、という表示。
切符購入時に座席指定をしなかった場合は、この表示に何も書かれていない席に座ればいいということでしょう。これで「指定席はオプション購入」のシステムが理解できました。
食堂車で大ジョッキを傾けるドイツ人
初めてのドイツ鉄道だったので車内を少し探索。
食堂車やカフェエリアへ行くと、大ジョッキを傾けてビールを飲んでいます。
缶や瓶ではなく、普通のグラスでもなく、電車の中でもちゃんとビール用の大ジョッキ。。さすが、です。
デュッセルドル中央駅(Düsseldorf Hbf)で乗換え。駅前カフェで名産アルトビール
フランクフルトから1時間40分で、デュッセルドル中央駅に到着。
デュッセルドル中央駅構内にあるビアレストラン「Zum Schiffchen」(Tripadvisorのページ) で食事をとる予定でしたが、この日は休み。。
ここでデュッセルドルフ名産・アルトビールも飲むつもりだったので痛恨。
食事はともかく、アルトビールだけは空港へ行く前に飲んでおこうと、駅の賑やかじゃない方の出口を出ると、すぐ右に「OMONIA」というカフェが。ほとんどの人がコーヒーを飲んでいたのですが、2席ほどテーブルの上に置いてあるビールジョッキを確認したので、入店。
メニューを見ると、ありました、ALT BIER!
こんな色をしています。コクのありそうな色のわりには、軽めの飲み口。このカフェ、潔いほどフードメニューがなくて、ポテトチップスなどの乾きものもついてきません。
自分は、何かアテがないとお酒が進まないのですが、こちらの人を観察していると大ジョッキもつまみなしでいってたりします。
デュッセルドル中央駅(Düsseldorf Hbf)から空港へ
14時23分 発
↓↓
Düsseldorf Flughafen Terminal(空港ターミナル駅)
14時35分 着
- 路線:S11
- 乗車料金:2,8ユーロ(2018年5月現在)
デュッセルドルフ空港には2つの鉄道駅があって、
- Düsseldorf Flughafen Terminal(空港ターミナル駅)
- Bahnhof Düsseldorf Flughafen(空港駅)
中央駅←→空港の単純往復は①の「空港ターミナル駅」、②は長距離列車駅で空港からケルン等の他都市へ行くときに利用、という理解でよさそうです。
デュッセルドルフ中央駅から空港までの電車を、試しにGoogleマップで英語で検索。
出発地「Dusseldorf Central Station」、目的地「Dusseldorf Airport」。
検索結果の中から「S11」路線の時刻をチェックして、駅構内のモニターで確認するとちゃんとありました。空港を表す飛行機マークも表示されていたので安心。
★「S1」に乗ると、「空港ターミナル駅」ではなく「空港駅(長距離列車駅)」に行ってしまいます。その場合、スカイトレイン(有料)に乗り継いで、2,5km先の空港ターミナルへ
切符には打刻が必要。この機械に切符の先端部分を入れて、時刻が書き込まれたかを確認。
「デュッセルドルフ空港ターミナル駅」に無事到着しました。
ドイツ鉄道よくわからなかったこと、イタリア鉄道との違いなど
ここからは雑感です。
車内で飲まないイタリア ドイツ人は、本当にどこでも大ジョッキでビールを飲んでいる印象。空港でも、電車の中でも、そしてイタリアに来るドイツ人旅行者もいつもビール。
イタリア人も、いつも陽気で酒もたくさん飲みワイワイやってそうなイメージがありますが、実は酒量は少ないです。これは、たぶん、デフォルトでオープンなので、酒の力を借りて自分を開放させる必要がないからだと踏んでいます。
イタリアでは、長距離列車の中でもアルコールを飲んでいる人はまずいません。
その点、ドイツでは、電車内でも大ジョッキを傾けてビール。
長距離列車駅・短距離列車駅 フランクフルト空港とデュッセルドルフ空港しか知りませんが、ドイツ鉄道では短距離と長距離で駅が別々になっていて、これが始めはピンときませんでした。
空港隣接の長距離列車駅から、他都市へ行くことができるのはとても便利です。
イタリアでは、空港から他都市へダイレクトに電車で行くことはできません(たしか1日1本だけ、ボローニャやフィレンツェからローマ空港へ直通の高速電車があったような)。
車両番号・座席指定 ドイツ鉄道では車両番号が「21」から始まったりする電車もあって、はじめは意味不明でした。イタリア鉄道では、普通に「1」からです。
あと、ドイツ鉄道の長距離特急は、座席指定が追加料金でのオプションになっていますが、全席指定のイタリア高速鉄道の方がシンプルでわかりやすいと思いました。
よく分からなかったこと 今回は直前の切符購入だったので、割引料金「Sparpreis」ではなく、通常料金「Flexpreis」でした。
名前が「Flex」ということは、同区間であれば、1本前とか後の ICE にも乗れるということなのでしょうか。。
イタリア鉄道では、高速電車の切符を購入したら、通常料金で購入しても、その電車にしか乗れません。同区間でも、他の時刻の電車に乗るには変更料金がかかります。
ドイツ鉄道がイタリア鉄道に比べてとくべつ優秀ということでもなさそう デュッセルドルフ空港ターミナル駅 → 中央駅の電車に乗ったときのこと。
遅延があって、自分が乗る予定の1本前の電車が、ホームに止まっていました。遅延しているのに、時間調整のためか、すぐに発車しないで待機しています。
しばらく出発しないような雰囲気を漂わせていたかと思うと、ブザーも鳴らずに急にドアが閉まって発車しました。
まだホームを歩いている旅行者が数人いて、突然ドアが閉まったため、結局この電車に乗れませんでした。
ドアを閉める前に、車掌が出発合図の笛を鳴らすことぐらいはできたはず。遅延しといて、おまけにこれではたまりません。
イタリアで生活するようになって長いので、ほとんどのことは慣れましたが、唯一いつまでたっても慣れることができないのがイタリア鉄道。
でも、今回、すごくちゃんとしてそうなイメージのドイツ鉄道が、結構遅延していたり、こんなこともあったりと、どこの国もそんなに変わらないのかなと少しだけ慰めになりました。
(おわり)