朝食に焼き立てクロワッサン:ミラノ中央駅から800m「Pavè」

ミラノ中央駅到着が朝9時だったので、駅周辺で朝食をとろうと思い、電車の中で調べました。

ミラノが本社の全国紙コッリエーレ・デッラ・セーラの記事「ミラノ:朝食がおいしい11店」を見て、比較的駅に近い「Pavè」というバールへ行ってみることに。

【2018年6月追記】この11店にこそ入っていませんが、半年後に見つけたベーカリー直営バール「Boscovich Bakery」でも美味しいパンを朝食に食べられます。

 

エスプレッソコーヒーは基本的に立ち飲み、BARでは長居しないイタリアで、珍しいテーブルに着いてゆっくりするタイプの「カフェ」で、子供連れの客もいました。

店の奥にパン工房があり、焼き立てのパンが食べられます。パンのレベルが低いイタリアのバールでは、こういうの、貴重です。

 

最寄りは地下鉄「Repubblica」駅

ミラノ中央駅から800m。最寄駅は、地下鉄で中央駅の隣駅「Repubblica」。

ミラノ中央駅と「Repubblica」駅の間にホテルをとった場合は利用しやすいです。

  • 店名:Pavè
  • 住所 (google mapで見る)
  • 店のサイトwww.pavemilano.com
  • 営業時間:火〜金 8時から20時、土日 8時30分から19時、月曜休み

 

アプリコットジャムのクロワッサン

店に入ると、正面にレジ、パンとケーキが並べられたガラス棚。このエリアで立ったまま朝食を済ませている人もいました。

店の人にテーブルに着くことを告げると、席に案内されます。英語も併記されたメニューの一部↓メニュー左上の「定番=Le Classiche」クロワッサンから、「Centosessanta」というアプリコットジャムが入ったものを注文。

外側のパリッとした感じが、写真でもわかると思います。手作り感のある、酸っぱめのアプリコットジャム↓ケーキや、焼き菓子などもあります。中央は、ミルフィーユ=Millefoglie↓

 

PCで作業している人も

7、8人掛けの長テーブルに座ったのですが、Macを広げて作業している人が2人も。日本も含めアジア圏では、スターバックスなどのカフェで、パソコン作業や勉強をしたりするのは普通のことでよく見る光景ですが、イタリアでは結構めずらしいです。

イタリアの「バール」ではなく「ヨーロッパのカフェ」という感じがしました。

ミラノへ行くと、地理的に他の欧州諸国に近いためか、地中海的カオス感が残る中部・南イタリアに比べ、ちょっとすました「ヨーロピアン」という印象をいつも受けます。

 

80年代ミラノスタイルのアペリティーボ(=食前酒)

バール「Pavè」は、ランチ、そして「アペリティーボ」の時間まで営業しています。「アペリティーボ」というのは、20時以降と遅い夕食の前に、軽食をつまみながら食前酒を楽しむ習慣。

諸説あるようですが、ミラノが発祥とよく聞きます。

店のサイト内の「アペリティーボ」の説明↓に面白い記述がありました。

↑バール「Pavè」の公式サイト(www.pavemilano.com)より↓

私たちの街・ミラノが、一日の中に「アペリティーボ」という新しい時間を取り入れるようになってから数十年経ちます。

Pavèは、その本来のスタイルに立ち戻り、定番のカクテル類(Negroni、Pimm’s、Mi-To、Zucca、Biancosarti)を提供しています。もちろん、オリーブ、ピスタチオ、ピーナッツ、ポテトチップスを添えて。

それだけではもの足りない方には、チーズやサラミ類の盛り合わせ、自家製のフォカッチャやピザなどもご用意しています。

この「アペリティーボ」、私もときどきやるのですが、つまみとしてピーナッツやポテトチップスを出す店は、手抜きしていると思っていました。ジャンクフードではなく、スペインのタパスや、日本のおつまみのようにちゃんとしたものを出せばいいのに、と。

でも、この説明によれば、それが発祥の地ミラノのオリジナルのスタイルということでした。

引用文中にカクテルの種類が挙げられていますが、サイト内にアペリティーボのメニューも載っていて、そこに英語でカクテルの説明もあります。

アペリティーボの代表的なカクテルと言えば、オレンジ色のリキュール「アペロール」を白の発泡ワイン「プロセッコ」で割った「アペロール・スプリッツ」↑↑だと思っていたのですが、それがメニューにありません。

食前酒の定番「アペロール・スプリッツ」はクラシックなミラノスタイルではない、ということなのかもしれません。こういうのも興味深いと思いました。

(おわり)

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