イタリアでのコーヒー生活遍歴

長いこと、朝食はエスプレッソコーヒーに牛乳を入れたものを飲んできました。

モカと呼ばれるこのタイプのエスプレッソメーカー。 「Giannini」というメーカーのステンレス製で、買ったとき「10年保証」と書いてあったのですが本当に10年もちました。

濃いエスプレッソは、こってりとしたイタリア料理の後に飲むと抜群に締まります。

しかし、多くのイタリア人が言う「外国で飲むコーヒーは薄くてまずい」というのには同意できません。

コーヒーがおいしい国は他にもたくさんあるし、私は普通のドリップコーヒーも、エスプレッソと同じように好きです。

で、いろいろな遍歴を経て、現在はこんな風に落ち着きました。朝はコーヒーをたっぷり飲みたいのですが、エスプレッソは何しろ量が少ないし、牛乳をいれてもエスプレッソカップ3杯分以上飲むのはカフェイン過剰摂取のような気がして、ずっとどうしたものかと思っていました。

数年前から、量がたくさん飲めるドリップ式を導入しようかと思い始めました。

が、イタリアでドリップ式のコーヒーメーカーはほとんど売っていません。

2、3年ウジウジしていたのですが、フランクフルトでWMFのコーヒーメーカーを見つけて即決。硬質な感じがかっこいいです。WMF製品。

 

イタリアのコーヒーブランドいろいろ。「illy」は別格

エスプレッソコーヒーのほうは、普通に売っているメジャーブランドのものは一通り試してきました。

Lavazza、Kimbo、illy、Pellini、Vergnano 等々。

やっぱり、illyは他と比べてコクみたいなものが違っています。私は基本、味に疎いですが、illyはたぶん「利き珈琲」できると思います。ときどき出る限定のパッケージデザインもかっこよくて、つい買ってしまいます。

価格もそうですが、ブランドイメージも他社に比べて別格という感じがします。

 

ドリップコーヒー用のコーヒーが売っていない‥

イタリアでは売っていないドリップ式コーヒーメーカーをドイツで調達し、今度はコーヒー。

ペーパーフィルター用のコーヒーももちろんイタリアでは売っていません。

このとき、タイミングよくウィーン経由で日本帰国だったので、空港で、カフェ文化名高いオーストリアのコーヒーを調達することに。左はスーパーのPB商品。中央と右は、高級食材店でもあるJulius Meinl社のもの。

イタリアでは小さいスーパーでも10種類ぐらいのコーヒーが売っていますが、このウィーン空港のスーパーでは5種類ぐらい。

右のものが自分の好みの味だったので、イタリアからネットで注文しようと思ったのですが、Julius Meinl社が常時出しているのは中央のパッケージで、右のやつは限定販売のようでした。

 

ドイツコーヒー「Dallmayr」に落ち着く

ウィーン空港で調達したドリップ用のコーヒー3袋を飲んでしまった後はまたエスプレッソに戻りました。

で、次の帰国が迫りました。フランクフルト経由。

ドイツのコーヒーには正直あまり期待していなかったのですが、乗り継ぎ時間もあったのでフランクフルト空港併設の商業ビル「The Squaire」に入っているスーパーで、とりあえず1つだけ買っておこう、と。これが、みごとに自分の好みの味でした。

もっと買っておけば良かったと後悔しましたが、おそらくメジャーなコーヒーブランドなのでイタリアからもネットで注文できるだろうとAmazon.itで探したらありました!

驚いたのは、イタリア人によるレビュー評価もかなり高く(星4,5)、

「イタリアのどのコーヒーよりも美味しい」
「ブオニッシモ(ブオノの最上級)」
「最高のカフェアメリカーノ」

イタリアでドリップ式コーヒーを飲んでいる人も少なからずいることがわかりました。

 

牛乳は野田琺瑯であたためる

朝食時は、牛乳を入れてコーヒーを飲んでいます。

以前はステンレスのミルクピッチャーを使っていたのですが、意外と底にこびりつきやすくて、洗いにくいことがわかりました。

そして、野田琺瑯のミルクパンと呼ばれるこれを導入。ホーロー素材はつるつるとしているので、ミルクを温めすぎてこびり付いてしまったときも、わりと簡単にとれて重宝しています。

そして、コーヒーカップはウィーンの「Café Landtmann」で、すっかり気に入って購入したこれを使っています。

 

かくして‥

かくして、いま自分のコーヒー周りはこうなりました。WMFのドリップ式コーヒーメーカー

Gianniniのエスプレッソメーカー

野田琺瑯のミルクパン(鍋)

Café Landtmannのコーヒーカップ

Dallmayrのコーヒー

Julius Meinlのコーヒーケース

(おわり)