イタリアの飲食店の良さは、特にバールは、ほとんどすべてがチェーンではない個人経営であること。チェーン店であってもその地域に2、3店舗を持つだけの小規模なものが多く、日本のような全国展開の大規模外食チェーンは少ない。
おそらく最も多い形態が「ピッツェリア/リストランテ」のような、ピザも食べれて一通りのパスタや肉魚料理も出しているような店。ピザのみに特化しているピッツェリアというのは割に少ない。
イタリアに来たら、1度はピザを食べようということになるはずだが、その街で、おいしい「ピッツェリア」を見つけるのは以外と難しい。大部分が、可もなく不可もなく、まずくはないし、値段も高くも安くもないが、もう一度来たいとは思わないような店。一部、旅行者の足元を見た「あこぎな店」もある。
自分も、自分の嗅覚を信じ、知らない街で良さそうな店を探してさんざん歩き回って入ったところが、まったく普通の店だったということがよくある。
ピザで外したくない時はここ
ピザを食べようと思って、良さそうな「ピッツェリア」が見つからなかったら、あるいは探すのが面倒な時は、「Rosso Pomodoro」というチェーン店が使える。
外食チェーンが少ないのがイタリアの良さと書いたばかりだが、ここのピザは侮れない。
自分の足で、いい店を見つけたときは美味しさもひとしおだが、ことピザに関しては、外したくないときは、この店をよく使う。
ナポリ本拠のフランチャイズ店で、イタリアの主要都市はほぼ網羅。(フィレンツェ、ベローナには今のところない)。ヨーロッパ各国、アメリカ、今ホームページでチェックしていたら日本にもあるようです。
生地が薄めで食べやすい
日本人的には1人でピザ1枚マルゴトはけっこう厳しく、自分も当初は昼にピザを食べたら夜はほとんど食べられなかった。
その点、Rosso Pomodoro のピザは生地が薄く食べやすい。写真だと「ミミ」の部分しか見えないので伝わらないが、中央部の生地は厚めのクレープぐらい。お腹のコンディションに応じて「ミミ」を一部残せば、女性でも十分1枚食べられる。
メニューは公式サイトにも載っているが、シンプルなマルゲリータが本当に美味しい。まだ食べたことはないが、アンチョビ入りの「Napoletana」もよさそう。
- 店名:Rosso Pomodoro(ピッツェリアのチェーン店)
- 場所:フィレンツェ、ベローナを除くイタリアの主要都市にはだいたいある。ローマは「アルジェンティーナ広場」、ミラノは市内に4店舗、マルペンサ空港(T1)にも。公式サイト内の地図で確認できる。
ナポリを観光するならもちろん地元のピッツェリアへ行ったほうがいいが、他の街でピザを食べたくなったら、チェーン店だけど「Rosso Pomodoro」へ行くのも悪くないです。
で、パスタなどその街の郷土料理は地元のトラットリアでカバーするというのも手かと思います。
(おわり)