ヴェネツィア駅からホテルまでどう行くか?を踏まえたホテル選び

鉄道でヴェネツィア駅に到着した場合、宿泊ホテルまでどう行くか?という問題は、他の街とはちょっと事情が違っています。水の都ヴェネツィアには自動車が走っていないからです。

ヴェネツィア駅からホテルまでの手段は3つ。

  1. 水上タクシー
  2. 徒歩
  3. 水上バス

 

今回、駅から1kmの「Hotel ai Mori d’Oriente」に宿泊してみて、

  • スーツケースを持っていても駅からぎりぎり歩ける距離(個人差あり)
  • ホテル周辺の静かでローカルな環境 & 飲食店の充実

主にこの2つの理由から、個人的に、ヴェネツィアのホテルエリア選びの結論が出たような気がしました。

次回からは、サンマルコ広場やリアルト橋など観光名所近辺のホテルよりも、駅から1kmのこの「ホテル アイ モリ ドリエンテ」或いはその周辺エリアを第一候補にホテルを選ぼうと思っています。

 

最善策:身軽な状態でヴェネツィアに上陸する

ヴェネツィアだけをピンポイントで観光する場合は、当たり前ですがスーツケースを持ってホテルまで行くことになります。

が、ミラノやボローニャ起点でヴェネツィアに数泊してもう一度起点の町に戻るという周遊であれば、大きいスーツケースを起点の町のホテルに預けることができるかもしれません。

それが可能であれば、軽い手荷物だけでヴェネツィア駅に到着し、そこから徒歩でも水上バスでも身軽にホテルまで行けます。

とにかくヴェネツィア駅からホテルまでの移動は、重いスーツケースがネック。それなしでヴェネツィアに上陸できるのであれば、何と言ってもそれが最善策です。

普通の町ならスーツケースを持って鉄道駅に到着してもそこからタクシーに乗ってしまえばいいわけですが、ヴェネツィアの水上タクシーは手軽に利用出来る交通手段ではありません。。

 

①水上タクシー: 最も便利で優雅ですが‥

ヴェネツィア駅からホテルまでの移動手段として、もちろん水上タクシーが一番快適です。オフィシャルの乗り場が駅前にあります。

専用の船着場を持っているホテルなら、そこへ直接つけることもできて非常に優雅。

ただ、地上を走るタクシーとは違い、運河を通って船で行くわけで、駅から中心部のホテルまで60〜80ユーロ。

言わば「貸切りボート」に乗って運河沿いの美しい景色を眺めながらホテルへ向かうわけで、1つのアトラクションと考えれは、特別な旅行の時などは特に、その価値は十分あると思います。

では自分だったら乗るか?といわれると、やっぱりちょっとなぁと考えてしまいます。

旅行者に対してやさしくない町という印象は拭えず(典型的なオーバーツーリズムなので仕方がない)、乗る前に料金を確認すれば過剰請求などは防げるはずですが、どうせ乗るなら余計な心配をせずに気持ち良く乗りたいので、個人的には特別な状況でもない限り利用しないと思います。

 

【本題】②徒歩:ホテルまで歩いて1kmをどう見るか

2019年9月、ヴェネツィア駅に昼過ぎに到着し「ホテル アイ モリ ドリエンテ」までの1kmを歩きました。荷物は、中型キャリーケース(35L)と手提げ鞄。

この1kmをどう見るかは、かなり個人差があると思われます。私は普段からよく歩くほうなので苦になりませんでした。大型スーツケースでもぎりぎりいけるかな、と感じました。

ですが、天候によって、徒歩1kmの意味が全然違ってくるはずで、傘を差して片手でスーツケースだったら女性にはかなり大変だろうし、真夏だったら1kmでも汗だくになりそうです。

それでもなお、次回ヴェネツィアに行くときは、駅から1kmの「ホテル アイ モリ ドリエンテ」或いはこのエリアのホテルを第一候補に考え、駅からは歩くつもりです。理由は、

❶ 駅近にピンとくるホテルが見つかっていない ミラノ、ボローニャ、ローマに宿泊するときは駅近のホテルによく宿泊します。例えばイタリアのホテルチェーン「ウナ ホテル」。主要都市では必ず駅近にあるのですが、ヴェネツィアでは駅近になく。。

水上バスに乗っても結局は歩く 例えば、サンマルコ広場近くのホテルにした場合。駅から広場まで2,3kmあり、スーツケースがあると徒歩は厳しいので、水上バスに乗船。そしてバスを降りてすぐのホテルでもない限り結局歩く。であれば、駅から1km歩いたほうがいいという個人的結論。
(鉄道駅前の水上バス切符売り場は旅行者でいつも混雑。そして水上バス内も鉄道駅からはぎゅうぎゅうに。それを回避できるのも心理的に楽)

車がないので歩きやすい。渡る橋は3つ。 ヴェネツィアの街には車も自転車もないので、他の街より歩きやすいのは大きなメリット。駅からホテル アイ モリ ドリエンテまで渡る橋は3つ。階段のようにスーツケースを持ち上げて渡るわけですが、3つなら何とかなると感じました(これもまぁ主観。個人差あると思います)

旅行者少なめ。静かで落ち着いたエリア どこに行っても観光客がいない場所などないヴェネツィアですが、このホテル周辺はわりと少なめで、静かな住宅街のよう。この写真を見るとちょっと寂しいような印象もありますが、ヴェネツィアは治安に関してはかなり良好。他のイタリアの街では「ここは夜はちょっと歩きたくないな」と感じるようなエリアがありますが、ヴェネツィアでそれを感じたことは少なくとも私はありません。

❻ 静かなエリアだけど飲食店充実 ヴェネツィアで運河沿いの道のことを「fondamenta」と言うようです。「ホテル アイ モリ ドリエンテ」から徒歩数分のところにバールやレストランが連なるこんな「fondamenta」があります。Fondamenta degli Ormesini
というのがこの運河沿いの道の名前。グーグルマップで検索しても表示されます。「ホテル アイ モリ ドリエンテ」の目の前の運河でなく、そこからもう1本内側を流れる運河。結構な数のバールやレストランが運河沿いに連なっているので、好みの店を見つけ、運河沿いのテーブル席で一杯。。最高です。

 

③水上バス:降りてから結局ホテルまで歩くわけで‥

ヴェネツィア駅(サンタ・ルチア駅)を出ると、すぐ正面に大きい運河があり、これが普通の街の目抜き通りにあたるメーン運河「Canal Grande」。

駅のすぐ前にこの運河を走る水上バス乗り場があり、ここで切符を買い(7,5ユーロ)、1番か2番の水上バスに乗れば「リアルト橋」や「サンマルコ広場」などの観光スポットへ行けます。

1番が「各駅停車」、2番の急行っぽいのに乗れば、鉄道駅からサンマルコ広場まで20〜30分。

切符売り場と乗り場は駅のすぐ前、乗り方や行き先もまぁ分かりやすい思います。発車時刻と行き先が表示された電光掲示などもあります。

でも、駅からホテルまで水上バスを利用していく場合の問題点は、

  • 駅からは船内がぎゅうぎゅうの場合も多く、スーツケースを持って通勤電車に乗るような状態になることも。
  • 水上バスに乗って宿泊ホテル最寄りのバス停まで行ったとしても、そこから結局ホテルまで徒歩。

電車を降りて、駅前の混雑した切符売り場で切符を買って、水上バスを待って、、という部分も結構わずらわしく、駅を出てからすぐにぱっと歩き出したほうが心理的にもラク、というのが個人的な結論です。

 

駅から1km「ホテル アイ モリ ドリエンテ」について

ここまで、サンマルコ広場やリアルト橋など中心部の観光名所周辺のホテルよりも、駅から1kmの歩けるホテルのほうがいいんじゃないか?ということについて、ながながと書いてきました。

そういう個人的結論に至ったのは、2019年9月に「ホテル アイ モリ ドリエンテ」に宿泊した経験から。

ホテル名:Hotel ai Mori d’Oriente
住所Fondamenta de la Sensa 3319,  Venezia 30121
時期:2019年9月
宿泊費:123ユーロ、朝食込み、Hotels.comから予約

最後にざっと宿泊記的なものを。
比較的こじんまりとしたホテルで建物はそんなに大きくありません。「ホテル アイ モリ ドリエンテ」の「ドリエンテ」= d’oriente。そんなオリエンタルなテイストがちょっと入ったロビー。併設のバー。朝食は別の場所。部屋のドアを開けたところから撮った写真。縦長でたしか15㎡ぐらい。狭いのはヴェネツィアだから仕方なし。変わった形だけど機能的でした。一人ならこの大きさでもOK。でも、これで2人だとちょっと窮屈かも。逆サイドから。スーツケースを置いて広げられる台。これがあると荷物整理しやすくて地味にありがたい。部屋にもバスルームにも天窓が。アメニティはETROでした。カテゴリーの低い部屋だったので眺望は屋根と隣のアパートだけ。朝食は7時から。早い時間は空いています。中庭で食べられるのはたしか8時30分からと言われた気が。朝食の内容は充実していると思います。クロワッサンもイタリアにしては美味しいです。近くに座っていらした日本人の老夫婦から「イタリアにきて初めておいしいパン食べた!」という声が聞こえてきました。ヴェネツィアの建物の特徴なのか知りませんが、客室ではない廊下部分を贅沢にとっています。この↓ソファーが置いてあるスペースは入り口の真上(2階)。運河も見渡せて絶好のポジションなのですが、ここを客室ではなく、ソファーを置いた共有スペースにしています。他のホテルに泊まったときも同じような作りを見たことがあります。

スタッフも総じて親切。予約サイトのクチコミ評価が9点台(booking.com 9.2、hotels.com 9.4)というのも納得できます。

観光客が少なめの静かなエリアということはつまり、サンマルコ広場やリアルト橋からは少し離れています。

が、このホテルから利用できる水上バス停が2つあり、

① S.Marcuola – Casinò(ホテルから500m)
② Madonna dell’orto(ホテルから350m)

①のバス停は、メーン運河「Canal Grande」沿いなので、これに乗れば次がリアルト橋。アカデミア美術館もサンマルコ広場もこれで行けます。メーン運河「Canal Grande」を通る水上バスは、それに乗るだけで観光になります。両岸の建築物は、ヴェネツィア建築の歴史的変遷そのもの、だそうです(本にそう書いてありました)

もう1つのバス停「Madonna dell’orto(またはOrtoだけ表記)」からはムラーノ島やリド島へ、そしてヴェネツィア空港からの水上バスも止まります。

  • 空港からの水上バスの運営会社は「ALILAGUNA
  • 空港からオレンジ色のA線
  • 最初に止まる水上バス停がこの「Madonna dell’orto」
  • 空港から所要30分

これは書いていて発見したことですが、空路でヴェネツィアに入った場合も、この「ホテル アイ モリ ドリエンテ」周辺はなかなかな便利なエリアだと言えそうです。

(おわり)