ナポリの焼菓子「スフォリアテッレ」層状サクサクパイ & あっさりリコッタチーズ

カスタードや生クリームを使わせたら、やっぱりフランス菓子はすごいと思います。外国人である自分が生意気を言うようですが、イタリアはちょっと弱い分野で、例えばシュークリーム(イタリアでは、bignè)、自分が食べたことがあるものに限って言えば、日本の町なかにある普通のケーキ屋のシュークリームの方が美味しいです。

イタリア菓子の得意分野の一つは、リコッタチーズを使ったものだと思います。リコッタチーズは、チーズの中でも低脂質、低カロリーで、これで作ったケーキはあっさりしていて日本人の口に合います。

家庭で作ることが多いようですが、たまにトラットリアでも、リコッタのケーキ(Torta di ricotta)があることも。

近所のチーズ屋で売っているリコッタのケーキは、このように↑↑リコッタチーズをほぼそのまま使っていて、いわゆる「チーズケーキ」っぽい生感があるものですが、リコッタチーズを卵と小麦粉に混ぜ合わせて焼き上げたパウンドケーキっぽいものも多いです。

層状のパイ生地の中にリコッタチーズ「スフォリアテッレ」

そして、ナポリの焼き菓子「スフォリアテッレ」(sfogliatelle)。パリッと焼きあがった何層ものパイの中に、リコッタチーズ。下の写真↓↓をクリックすると拡大写真に飛ぶので、パイの層の重なり具合が確認できるかと思います。

ナポリの焼き菓子「スフォリアテッレ」↑↑中にはリコッターチーズが。

ナポリ宿泊時に、朝食をとりに近くのバールへ行った時のこと。スフォリアテッレが見当たらないので、店員に聞くと、あと10分で焼きあがるというので、もちろん待ちました。焼き上がりのパイ生地の食感と、中に入ったほんのり温かいリコッターチーズ。。最高すぎました。スフォリアテッレ以外にも、朝から甘いもの尽くし↑↑。ナポリは、クロワッサンなどの焼き菓子のレベルも高く、北イタリアではこんな朝食にはなかなかありつけません。

このバールは、ブティックや洒落た飲食店が集まる、ナポリの中でも落ち着いた雰囲気のキアイア地区。

スフォリアテッレ、もう一つのバリエーション

 リコッタチーズ入りの焼き菓子「スフォリアテッレ」には、もう1つのバリエーションがあって、パイ生地の部分が層状になっていないシンプルなタイプ。最初このバールに入ったとき、普通のスフォリアテッレを頼むつもりで入ったのですが、表面の美味しそうな焼き色にそそられて、これを注文。後で、これもスフォリアテッレだということを知りました。

このバールでは「スフォリアータ(sfogliata)」と呼んでいるようですが、このタイプのスフォリアテッレのことをおそらく「スフォリアテッラ フロッラ(sfogliatella frolla)」というのだと思います(次回、ナポリに行ったら、ちゃんと確かめたい)

何となく入ったバールだったのですが、本当にナポリはレベルが高いです。ナポリの濃いエスプレッソと一緒に、カウンターで立ったまま頬張ります。中央駅から600メートル、徒歩10分以内で行けるので、電車に乗るまでの待ち時間などにも。

ナポリ以外の街で食べるには

自分が知る限り、北イタリアでは、何故こんなにこだわりがないのか?と思うほど、バールに置いてあるクロワッサンなどの「菓子バン」のクオリティが低いです。(典型的な朝ごはんの一つがクロワッサンにコーヒーなので、クロワッサンを中心に話を進めます)

バールは、街を歩けば日本のコンビニ以上に、至るところにありますが、まともなクロワッサンが食べられるバールを見つけるのは難しいです。だいたい、どこかの工場かパン屋で作られたものをずっとディスプレイに置きっぱなしにしていて、干からびた状態。

日本にある、チェーン系のパン屋(Vie De FranceとかアンデルセンとかDONQ)のクロワッサンの方が間違いなく美味しいです。

バールの店名に「Pasticceria」という言葉が入っていたら、これは、外来語として定着しているフランス語「パティシエ(菓子職人)」と語源を同じくする言葉で、「菓子屋、ケーキ屋」いう意味。つまり、バール兼菓子屋なので、普通のバールに比べれば、パン類のクオリティーに期待がもてます。

↑店名に「Pasticceria」が入っているバールはケーキ類が充実↑

理想は「Pasticceria」という言葉が店名に入っていて、なおかつ菓子類を作っている工房が併設しているところ。こういうバールでは、焼きたてのものが食べられるので、クロワッサンもサクサクしています。

で、ナポリ以外の町で「スフォリアテッレ」を食べるには、菓子・ケーキ店「Pasticceria」を見つけたら、チェックするしかありません。

残念ながら、どこの「Pasticceria」でも作っているわけではなく、あったとしても本場のクオリティには劣る場合が多い。店名に「Pasticceria napolitana」とあったら、ナポリ菓子を作るケーキ屋なので、スフォリアテッレがある確率も高いです。

(おわり)