ボローニャのホテル選びは駅近から。おすすめ5ホテルと宿泊した印象など

ボローニャのホテル選びは、特別な目的がない限り、ボローニャ駅近くがいいと思います。

イタリアの街でのホテルエリアについては、

① 観光スポットが集まる中心街(旧市街)
② 鉄道駅の近く

この2つで迷うことが多いですが、ボローニャに関しては、友達に聞かれたときなども「② 鉄道駅の近く」を勧めています。

理由は、

  • 街がコンパクトで、駅から街の中心であるドゥオモまで1,5km(バス多数、タクシーなら約7ユーロ)
  • ボローニャ空港からのバスの終点が駅なので便利
  • 欧州系チェーンから独立系と一通り揃っている
  • ボローニャの地の利をいかし、鉄道で他の街に足を伸ばさない手はない

 

駅前の3ホテル+500m以内の2ホテル 

ということで、ボローニャ駅近くのホテルについて。

駅の正面にある3ホテル、そして500m以内にある2ホテル。この5つでだいたい事足りると思います。

駅正面の3ホテルは全て欧州系チェーン。
左から ①メルキュールホテル(仏系)、②スターホテルズ エクセルシオール(伊系)、③ウナ ホテル(伊系)

駅から500m、伝統的な建物にデザイン性の高い内装「イ ポルティチ ホテル」↓

裏通りにあり、上記4ホテルよりランクは落ちるものの必要十分な設備「ミッレンノテル」↓

この5つのホテルについて、1つ(ウナ ホテル)を除き、実際に宿泊した印象などを以下に。

 

ボローニャ駅正面の3ホテル

3ホテルが駅の真正面に並んで建っています。鉄道を利用する場合はもちろん、空港バスの終点がボローニャ駅なので、ボローニャ空港から入った場合も楽なのがこの3ホテル(ウナホテルは写真フレーム外。スターホテルズの右隣)

3つのホテルの宿泊費の目安は、
スターホテルズとウナホテルがだいたい同じで、13000〜25000円。
メルキュールホテルが、9000〜20000円。

ホテル予約サイト「booking.com」の口コミ評価(10点満点)は、
スターホテルズ 8,7
ウナホテル 8,7
メルキュール 7,8

 

スターホテルズ エクセルシオール 旅行シーズンや見本市(Bologna Fiera)期間は割高ですが、予算が合えばいつもここでいいかなと思うのがこのホテル。

  • 名前からは分からないが、純イタリア系チェーン。チェーンならではのオーソドックスな設備の客室(欧州の古い建物にありがちなクセのある作りではない)


  • 駅側の部屋からは、こんな眺望↓
  • 「イタリアンモダン」なロビー↓。オーソドックスな設備の客室に比べ、広いロビーはイタリアらしいセンスが感じられるインテリア。グローバルチェーンのホテルではなかなかこうはならないと思います。
  • EATALY(高品質食材スーパー)監修の朝食↓ 

「スターホテルズ」というアンチョクな名前からイタリア系だとは知らず、長い間敬遠していたのですが、ミラノ中央駅近くの同系列ホテル「スターホテルズ エコー」に泊まってからはエラく気に入ってしまいました。
「欧州らしいクラシックなホテル」というこだわりがなければ、結局こういうモダンなホテルが快適かと思います。

 

メルキュールホテル 仏系アコーホテルグループ。お隣の「スターホテルズ」が予算に合わないときなどに利用。「スターホテルズ」に比べ、客室の設備も(価格相応に)ワンランク落ちる感じでちょっと古めですが、必要十分で清潔感もOK。時々アリタリアやエールフランスのクルーが利用しているのを見かけます。

  • 比較的珍しいシングルルーム。オフシーズンにあたる8月末で6500円でした。朝食は当日払いで12ユーロ(2018年8月)。設備はちょっと老朽化してはいるものの全体としてはまずまずの清潔感。

  • 朝食は、お隣の「スターホテルズ」よりメニューがちょっと少ないぐらいで、遜色ないという印象(個人的に重視しているクロワッサンの質が悪くなかった)。当日支払いも可能(12ユーロ)。

 

ウナホテル スターホテルズ同様、イタリア系チェーン。初めて宿泊したウナホテルは、ミラノ中央駅近くの「ウナホテル センチュリー」で、立地、設備、価格と申し分なく快適だったので、ローマでも利用しました。インテリアやロビーのテイスト、雰囲気は違っていましたが、快適さ、設備の質は同レベルに保たれていて、やっぱり気に入りました。

なので、ボローニャのウナホテルも一度は泊まってみようと思うのですが、お隣のスターホテルズがだいたい同価格なので、そちらを選んでしまいます。ボローニャのウナホテルは、ミラノやローマとまた違うテイストで、入口とロビーはシルバー基調で硬質な雰囲気。
繰り返しになりますが、このウナホテルとお隣のスターホテルズは、イタリア資本チェーンでランクや価格帯もだいたい同じ。どちらのホテルにも複数の都市で宿泊しましたが、設備のグレードやサービスの水準が保たれていて安心して泊まれるホテルです。

ボローニャのウナホテルも、利用したことはありませんが、隣のスターホテルズと同グレードだと思われます。価格もほぼ同じで、booking.comの口コミ評価もともに「8,7」(10点満点)。

 

駅から500m、伝統的な建築にデザイン性高い内装「イ ポルティチ ホテル」

ここまでに紹介した駅前のチェーン系3ホテルは、主要ターゲットはビジネス客で、カテゴリーとしては(上質な)ビジネスホテルになるかと思います。

駅から500m、メーン通り(Via dell’indipendenza)沿いの「イ ポルティチ ホテル」は、駅前3ホテルとは異なり、チェーン系でなく、ビジネスホテルでもありません(それでもビジネス客が結構いるようですが)。特徴は、

  • 1899年築の歴史的建築物
  • 外観、ロビー、インテリア、スタッフの制服などすべてに高いデザイン性
  • メーン通り沿いにあり、まっすぐ行けば1kmで街の中心「マッジョーレ広場」
  • 併設レストランはミシュラン1つ星

 

外観は欧州らしい歴史を感じさせる雰囲気ですが、中は全面リノベーションしてあり、レセプションからこのモダンさ。泊まったのは一番ランクの低い部屋で、オフシーズンにあたる2月で95ユーロでした。中庭に面した部屋でしたが、メーン通りに面した部屋、建物裏の公園に面した部屋もあるはずです。枕の上部の壁にはふつう絵が掛けてあることが多いですが、針金のようなものを細工して装飾のようにしています。こういった細かい部分でのデザイン性の高さと、全体としてのお洒落感が、駅前の3ホテルに比べての特徴。欧州らしい古い建物は内部を改装できても建物構造までは変えられないためか、部屋に辿り着くまで迷路のように複雑だったり、客室の間取りに無理があったりすることもあります(異様に縦長の部屋とか) 。
ここ「イ ポルティチ ホテル」では、内部構造はちょっと複雑でしたが、部屋の間取りは標準的。いい部屋を選べば、天井にまで装飾が施されていたりと、歴史的な建築物でないとあり得ない優雅さ。下の写真は「Deluxe room with Balcony」(公式サイトの客室紹介ページから)

併設のレストラン↓は、昔は小劇場だった空間で、ミシュラン1つ星。宿泊時ではなく、一般客としてここで食事する機会がありました。こんな優雅な空間のレストラン、他に知りません‥。ため息。

 

駅から350m、裏通りにある3つ星「ミッレンノテル」

ここまで紹介した駅前の3ホテル、駅から500mの「イ ポルティチ ホテル」は、ランクとしては4つ星。

最後に紹介する「ミッレンノテル」は3つ星で、他の4ホテルに比べロビーが狭かったり、客室の内装にもお洒落さや高級感はないものの過不足ない設備で、清潔感については遜色ありません。

ホテル予約サイト「booking.com」の口コミ評価(10点満点)でも、
ミッレンノテル 7,7
メルキュール 7,8
と、駅前の仏系チェーン「メルキュール」とほぼ同じ。

宿泊したのは2015年で写真はないのですが、特にバスルームはきれいだったという印象が残っています。駅正面3ホテルのちょうど真裏で、少しもの寂しい裏通り↑にあります。これが気になる人もいるかもしれませんが、駅から350mと至近。

ということで「ランクこそ落ちるものの過不足ない設備と清潔感、駅からの近さなどの理由で評価もそこそこ高く、リーズナブルに『実』をとるならここ」、、という寸評でまとめようと思ったのですが、念のためいくつかの時期で宿泊費を調べてみるとそんなにリーズナブルでもありませんでした。。

ほとんどの時期で、駅前の仏系チェーン「メルキュール」とほぼ同価格。同価格なら迷わず「メルキュール」のほうがいいと言えます。

そうなると、使いようとしては、宿泊日が見本市期間にぶつかってしまった時など。例えば、9月末にタイル業界で世界最大規模の見本市がボローニャで行われるのですが、この時期に関しては、ここで紹介した他のホテルより100ユーロ低い価格設定でした。

★★

ボローニャのホテルについて駅近の5つに絞って書いてみましたが、個人的には、予算が合えばここで決まり、なのは「スターホテルズ エクセルシオール」、予算が合わなければ隣りの「メルキュールホテル」。

快適な滞在に、プラスアルファ(デザイン性、お洒落、欧州らしさ)を求めるなら、駅から500m、伝統的な建築の「イ ポルティチ ホテル」。日本から夫婦や家族でボローニャに来る友達は、ここを選ぶことが多いです。

(おわり)

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