ボローニャ空港からイタリアに入るという選択肢




イタリア旅行では、ミラノかローマ、フィレンツェの空港から入るパターンが多いが、地理的に主要都市の中心に位置し観光の基点として最適で、空港へのアクセスもいいボローニャ空港から入るという選択肢もあります。

ボローニャを起点に他都市へ

ここ5年ぐらいでイタリアの高速鉄道がそれなりに充実してきて、「Trenitalia」という旧国鉄と、「Italo」という私鉄の2つを利用できる。Italoは、2012年に運営を始めた鉄道事業者。

それを使えば、

  • ボローニャ → フィレンツェ(35分、片道約26ユーロ)
  • ボローニャ → ミラノ(1時間10分、片道約44ユーロ)
  • ボローニャ → ヴェネツィア(1時間25分、片道約30ユーロ)
  • ボローニャ → ローマ(2時間15分、片道約60ユーロ)
  • ボローニャ → トリノ(2時間20分、片道約60ユーロ)

と、主要観光都市の日帰りも(ローマとトリノはちょっときついが)十分できる。ボローニャに宿だけとって、旅程を決めずに来て、その日の気分で行き先を決めるのも可能。当日購入の場合でも、鉄道の席がすべて満席ということはまずない。

上記の値段は普通運賃で、両鉄道とも「早割」がありネットでも予約できるので、それを利用すればもっと安くなる。

空港からのアクセスは随一

自分の場合、機内で過ごす時間は長くても苦にならないが、乗り継ぎ便の待ち時間と、目的地空港に着いてから市内までの所要時間が長いと、いやになってしまう。

  • ボローニャ空港 → 中央駅(バス、タクシーで25分)
  • ミラノ・マルペンサ空港 → 中央駅(バスでも電車でも50分)
  • ローマ・フィウミチーノ空港 → テルミニ駅(電車で32分)
  • フィレンツェ空港 → S.M.Novella駅(バス、タクシーで約25分)

例えば、ミラノ・マルペンサ空港。12時間以上のフライトでやっと着いたと思ったら、ミラノ中央駅まで行くのに、バスでも電車でも50分。。中央駅に着いてからは、徒歩圏内に手頃でいいホテルがあるのが救い。イタリアでチェーン展開する「UNA Hotel」などはとても良かった。中央駅から徒歩5分未満。

ローマ・フィウミチーノ空港は、Leonard Expressという電車を使って32分で、ローマ・テルミニ駅まで行ける。が、駅近辺はあまりいい環境ではなく、ホテルの数は多いが、家族やカップルで泊まるのに適したホテルがあまりない印象。駅からタクシーだと、また「ひと手間」かかってしまう。

そして、ボローニャ空港。「AeroBus」と呼ばれるエアポートバスが頻繁に出ていてとても便利。中央駅までの所要時間は25分。時刻表はこちらのサイト

  • 空港発の始発は5時30分、最終は24時15分
  • 日中は11分おき、早朝と22時以降でもほぼ25分に1本
  • 片道6ユーロ(切符はバス乗り場に設置されている専用券売機で買う)
  • 空港←→中央駅、25分

途中いくつか停車するが、中央駅は終点なので乗り過ごしの心配もなし。

ボローニャ中央駅近辺のホテル

文頭の写真のように、中央駅の前に3つのホテルが並んでいて、どれも仏・伊の大手チェーン。写真の中に振った番号順に左から、

  1. フランス系の「Hotel Merqure」、
  2. イタリア系の「Starhotels Excelsior
  3. イタリア系の「UNA hotel」。

欧州を旅行するなら、日本でもよく聞くようなアメリカ系のチェーンでなく、欧州系のチェーンに泊まってみるいい機会。3つの中では値段が一番低い(約70ユーロ)Hotel Merqure はエールフランスやアリタリアのクルーが利用しているのをよく見かける。

チェーン系ではないホテルなら、駅から500メートルの「I Portici Hotel」。メーンストリートの Indipendenza通りにあり、伝統的な建物にモダンな内装、1階のレストラン「Ristorante I Portici」は、2016年ミシュランの1つ星獲得店。駅から500メートルのうち半分は、石畳でなく舗装されたメーンストリートをなので、重いスーツケースも何とか引きずっても歩ける範囲内だと思います。

値段を抑えるなら、一本裏通りにある「MillenHotel」。冒頭の3つのホテルのちょうど裏手にあり、少し裏通りを歩かなければならないが、距離は駅から350メートルと至近。以前、オフシーズンにあたる8月に宿泊した時は約6000円だったが、時期によっては冒頭の「Merqure Hotel」と値段差がないこともあり、その場合は迷わず「Merqure」がおすすめ。

一人旅なら「MillenHotel」、ホテルステイも重視するなら「I Portici Hotel」、オールマイティーに使えるのが「Merqure」といった感じ。

ボローニャへのフライトがある航空会社

日本からイタリアへの直行便は、アリタリア航空の成田←→ローマ便と、成田←→ミラノ便だけ。ボローニャへは、欧州系航空会社か、中東系航空会社を利用して乗り継いで行くことになる。

ボローニャ行きのフライトがあるのは、欧州系なら、

  • アリタリア
  • ルフトハンザ
  • エールフランス
  • ブリテイッシュエアウェイズ
  • KLM
  • オーストリア航空(2018年5月運航再開予定)

ランダムに2017年4月のスケジュールを調べてみると、

アリタリア利用の場合、ローマ空港で乗り継いでボローニャへ。成田空港発の便の場合、ローマでの乗り継ぎ待ちが約2時間と理想的。乗り継ぎの待ち時間を含めた総旅行時間は、往路15時間55分、復路15時間15分。

ルフトハンザ利用の場合、フランクフルト経由とミュンヘン経由がある。羽田発ミュンヘン経由の場合、乗り継ぎ待ちが1時間10分、総旅行時間が14時間15分と最短。フランクフルト←→ボローニャも、1日に3便あるため、総じて乗り継ぎはよい。

羽田発が22時以降の便の場合、仕事が終わってからでも十分に間に合い、現地に早朝到着なので、休暇期間をフル活用できる。この便を持っているのがエールフランスと全日空。

エールフランス利用↓↓

羽田 22時55分 → 翌朝4時30分 パリ
<乗り継ぎ待ち3時間>
パリ 7時30分 → 9時10分 ボローニャ
(総旅行時間:17時間15分)

そして、全日空↓↓

羽田 24時50分 → 翌朝 6時00分 フランクフルト
<乗り継ぎ待ち2時間25分>
フランクフルト 8時25分 → 9時45分 ボローニャ
(総旅行時間:15時間55分)

この、羽田24時50分発の全日空便の旅程は、待ち時間も丁度よく理想的。安めの予約クラスの運賃はすぐに埋まってしまう。エールフランスは、プロモーションにあたればこの旅程でも往復10万円未満で、一時期よく利用していました。が、シャルルドゴール空港というのが、どうにも好きになれず、そこでの3時間待ちがネックとなり、最近はすっかりご無沙汰。

価格、機材、サービス。中東系とターキッシュ

潤沢な資金に物を言わせた設備投資と、サービスの良さ、原油生産国ゆえのリーズナブルな値段設定。中東エアライン御三家と言われているらしい、エミレーツ、エティハド、カタール。その中でボローニャへのフライトを持っているのはエミレーツ。

航路が南回りのため、総旅行時間が北回りの欧州系より長くなってしまうが、時間に余裕がある旅行であれば、乗ってみる価値はあると思います。様々な国籍の乗務員、巨大デパートじみたドバイ空港など、欧州系やアジア系航空会社と違う雰囲気が味わえる。

羽田 24時30分 → 翌朝 6時45分 ドバイ(11時間15分)
<乗り継ぎ待ち2時間15分>
ドバイ 9時00分 → 13時20分 ボローニャ(6時間20分)
(総旅行時間:19時間50分)

この旅程なんかは、悪くないと思います。

最近頻発するテロの影響が痛いが、ターキッシュエアラインズも、サービス、ネットワーク、価格と中東勢に負けず劣らず。イスタンブール←→ボローニャのフライトを持っており、飛行時間は、2時間45分。こんなに近いのか、と意外な感じがします。一度利用した時は機内食のトルコ料理の美味しさに驚いた。

ランダムに2017年4月成田出発で調べると、

〜往路〜
成田 22時30分 → 翌朝 5時15分 イスタンブール(12時間45分)
<乗り継ぎ待ち2時間55分>
イスタンブール 8時10分 → 9時55分 ボローニャ(2時間45分)
(総旅行時間:18時間25分)

〜復路〜
ボローニャ 18時55分 → 22時25分 イスタンブール(2時間30分)
<乗り継ぎ待ち3時間15分>
イスタンブール 深夜1時40分 → 19時30分 成田(11時間50分)
(総旅行時間:17時間35分)

総旅行時間は一部の欧州系航空会社と大差なく、これで8万5000円。価格重視でいくなら、アエロフロートや中国系エアラインより断然こちら。