【台北】トランジット10時間観光で日帰り弾丸シミュレーション

台北経由で日本に帰国したとき、乗継ぎ時間の10時間をフルに使って、食べ歩き3軒、パイナップルケーキ2店、カフェ1店、観光スポット1つをまわることができました。

一度やってみたいと思っているLCCを利用しての台湾・日帰り弾丸。そのシミュレーションにもなりそうなので、時間軸とともに旅行記風に書いてみようと思います。

 

桃園空港06時30分着 → 台北観光 → 松山空港16時45分発

早朝6時30分に桃園空港に到着。接続便は松山空港16時45分発なので、持ち時間は10時間。

まずは、桃園→松山の空港間移動。それからスーツケースを松山空港に預け、市内に出る算段。スーツケースを引き取り、路線バス乗り場の表示に従っていくと、バス会社窓口兼待合室にたどり着きました。複数のバス会社が入っていて、桃園→松山は「國光客運」という会社が運行。

「國光客運」の窓口には人がいなかったので自動券売機で購入、140台湾ドル。バスの番号は「1840」。

1時間弱で松山空港に到着。空港内には手荷物預かり所がなく、コインロッカーにスーツケースをを預けました。

 

9時40分:豆乳で朝食(大安駅「永和豆漿大王」)

ここからすべてが始まる、と言いたいぐらい個人的に重要なイベント、台湾の朝食。

まず、朝食に特化した朝食屋という形態がすばらしいです。日本を訪れた台湾人が、日本の町にはこれだけ飲食店があるのになぜ朝食屋がないのか?と首をかしげたというエピソードを聞いたことがあります。

松山空港からMRT文湖線で4つ目「大安」駅へ。そこから450m「永和豆漿大王」。9時40分頃だったので割と空いていましたが、以前7時台に行ったときは列ができていました。といっても、それはテイクアウトの列で、イートインの場合はひるまず店内に入っていき、そこで注文します。あまい豆乳(甜豆漿)、からい豆乳(鹹豆漿)、どちらかを選ぶのはここも同じ。からいほう(↓下の写真)を注文。豆乳といってもちょっと固まっていて、おぼろ豆腐のよう。機内食の朝食を食べたばかりでしたが、これを食べないことには始まりません。そんなに食欲がないときでも、スッと入ります。

まだビギナーで、この店と、有名店「阜杭豆漿」の豆乳しか食べたことがなく、もっといろいろ食べ比べてみたいです。

  • 店名:永和豆漿大王
  • 場所:MRT文湖線・淡水信義線「大安駅」から450m
  • 住所:大安區復興南路二段102號 (Googleマップで)
  • 24時間営業

 

10時20分:パイナップルケーキ「Amo 阿默蛋糕」

定番土産のパイナップルケーキ。2年前の初台北旅行では、まあ一応買ってみようかという程度で出発前は甘くみていました。

そのときは、人気店「微熱山丘 Sunny Hills」へ、とりあえず買ってみようと向かいました。おどろきました。

下手なカフェより居心地がいい店内、洗練された内装と接客、お茶と一緒にケーキ1個をカフェのようなテーブルで試食させてくれるシステム。。

味ももちろん美味しかったのですが、だれがこんなすごい店を作るんだろう、という感想のほうが強かった。

この「微熱山丘 Sunny Hills」をはじめ、どうやら、専門店、ケーキ屋、お茶屋など、20以上の店がオリジナルのパイナップルケーキを作っていて、台湾情報サイト・Taipei Navi には「パイナップルケーキ選手権」という企画まであったりします。

今回行ってみたのは「Amo 阿默典藏蛋糕」というケーキ屋。市内に複数ありますが、文湖線・板南線「忠孝復興駅」から160mの分店へ。    パイナップル餡100%のタイプ(↓写真右)と、パイナップル餡に冬瓜が入っているタイプ(↓写真左)、それぞれ6個入りで計12個、立派な箱に入っています。420台湾ドル(2018年4月)。パイナップル餡100%だけの詰め合わせはないみたいです。他のラインナップについては店のサイトで。8個入りもあります。

何人かに食べ比べてみてもらったところ、意外と冬瓜入りのほうが好みという人も。

  • 店名:Amo 阿默典藏蛋糕 台北復興分店
  • 場所:MRT文湖線・板南線「忠孝復興駅」から160m
  • 住所:台北市大安區復興南路一段138號1樓 (google mapで見る)
  • 店の日本語サイトwww.amo.com.tw/jp/

 

11時00分:華山1914文化創意產業園區

まだ行ったことのないスポットを試してみようと「華山1914文化創意產業園區」へ。酒工場の跡地を再開発した、文化・アート・イベント複合商業施設。古い建物を、お洒落なショップ(「店」ではなく)、カフェ、展示スペースにリノベーション。

リノベーション施設、台北でよく見るような気がします。

昨年宿泊してとても良かった「Folio Daan Taipei↓」は、銀行の行員宿舎を改築したリノベホテル(宿泊記も書きました)煙草工場跡地を再開発した「松山文創園區」にある「閱樂書店↓」もリノベ。素晴らしくいい本屋です。(ほかにも誠品書店松菸店など、台北は書店のレベルが高い!)

話を戻して、華山1914文化創意產業園區。時間がなくてざっとまわった程度でしたが、カルチャー&アート色のつよいショップが多く、おそらくその代表格「Fujin Tree」(↓下の写真)があったり、ライフスタイル雑誌「小日和」プロデュースのカフェ↓があったり、時間をかけて探索すれば、かなり楽しめそうです。

 

11時40分:パイナップルケーキ2店目「一番屋」

2年前はパイナップルケーキ専門店「微熱山丘 Sunny Hills」へ。

今回は、まずケーキ屋「Amo 阿默典藏蛋糕」のものを購入。

そして、この際お茶屋が作るパイナップルケーキも、ということで中山地区・ホテルリージェント台北の脇にある「一番屋」へ。この箱↑に入っているのは5個入りだけみたいです(220台湾ドル)。お茶屋なので、烏龍茶入りパイナップルケーキも↓。

烏龍茶入りも(一番屋のFacebookページより)

専門店、ケーキ店、お茶屋。残すはホテルが作るパイナップルケーキ。ロイヤルニッコーや、オークラプレステージなどが有名らしいので、次回に。

 

12時20分:Taiwanese Cuisine & Champagne「富錦樹台菜香檳」で昼食

松山空港から約1km、富錦街(fujin street)にある人気カフェ「Fujin Tree 353 CAFE」。昼食は同グループの台湾料理レストラン「富錦樹台菜香檳」へ。

MRT松山新店線「台北小巨蛋」から650m。住宅街の緑に覆われた奥まったところに。台湾では食事中にお酒を飲んでいる人をほとんど見なくて、テーブルの上にビール瓶が置いてあったらそれは日本人旅行者、なんて話も聞きました。

そんな台湾で、台湾料理をシャンパンと楽しむ、というのがこの店のコンセプトのようです。昼で一人だったので、自粛しましたが。干しエビとキャベツのビーフン、韮と豚肉と皮蛋の炒め物。

どこかのサイトで昼食は予約必と読んだので、グルヤクというサイトで一応予約したのですが、予約なしで来ているような人もいて、よくわかりませんでした。シャンパンと楽しむというコンセプトですが、おつまみっぽい小皿料理ではないので、お酒が飲めない人でも十分楽しめます。

定番店やB級グルメを一通りやった後、ちょっと趣向を変えて落ち着いた店で台湾料理を、というときなどに良さそうな店です。

 

13時40分:まだ食べる。薄皮蒸餃子の店「亓家蒸餃」

次いつ来れるかわからないから食べられるだけ食べておこう、という悪いクセが出て、ほぼ満腹だったのに、店を出た足で餃子店へ。

「富錦樹台菜香檳」から気休めに1kmほど歩いて「亓家蒸餃」という店。皮が厚くて、おかずではなく主食として食べられている水餃子は「絶品!」とまでは感じたことがなく、やっぱり日本の焼き餃子のほうが美味しいと思っていました。皮が「もちもち」というより「もったり」のような気がしてちょっと重く感じるというか。

「亓家蒸餃」の餃子は、皮がつやつやしていて、中の餡が透けるぐらい薄い。このつやつや蒸餃子をインタスグラムでフォローしていた台湾人があげていて、この店を知りました。

2年前実際に行ってみて、今回もリピート。今のところ、小籠包を食べ逃してもこれだけは絶対に食べたい、というぐらい嵌っています。ローカル感強めですが、女性客や若い人も割と多く、そこまで入りにくくはないと思います。入口に置いてある注文票に自分で記入して、店の人に渡すシステム。

 

14時30分:松山空港でチェックイン

飛行機の時間は16時45分ですが、少し早めに行ってチェックインを済ませます。

MRT松山新店線で松山空港へ向かうと、手前のカーブに差し掛かるところで滑走路全体が見渡せます。コインロッカーからスーツケースを取り出し、チェックインカウンターで預けて、14時40分。

松山空港が素晴らしいのは、カフェ・雑貨屋・セレクトショップが集まる富錦街(fujin street)を中心に街路樹に覆われた長閑な住宅街「民生社区」が徒歩圏内で、チェクイン後にもう一遊びできるところです。

徒歩圏内にこんな面白いエリアがある国際空港、他に知りません。

 

15時00分:空港から徒歩でカフェ「民生工寓」へ。〆の台湾クラフトビール

松山空港から1,2km、徒歩でカフェ「民生工寓」へ。

この民生社区というエリアは、大部分を街路樹に覆われていて、長閑で住みやすそうです。環境がいいので、このエリアに宿をとりたいぐらいですが、ホテルはないようです。この通りの一角にカフェ「民生工寓」があります。窓際のテーブルは、60〜70代ぐらいのおそらく地元民のグループで、誕生日会をやっているようでした。仲がいい感じが伝わってきてほほえましたかった。

台湾のカフェは、1人で勉強したり仕事の作業をしている人が結構います。店内の棚に目ざとくビールのボトルを見つけ、見に行ってみると台湾のクラフトビールでした。面白そうなので注文。台湾では、例えば夕食前に軽く飲みたいというときなど、適当な場所を知らなくて、そういうときは、カフェに行って台湾クラフトビールを飲んでいます。別にクラフトビールじゃなくてもいいんですが、お洒落なカフェに大瓶の「台湾啤酒」はあまりそぐわないのか、クラフトビールの小瓶しかありません。

以前行った、大安地区の「這間咖啡」というカフェでも同じようなラインナップの台湾クラフトビールでした。

空港でチェックインを済ませ身軽になって、それからもう1回、徒歩で町に出られるという気軽さ。旅の締めくくりに、空港じゃない場所で、コーヒーやビールを一杯飲めるのがいいです。空港ラウンジで飲むのとちょっと違います。

とはいってもゆっくりしている時間はないので、さっと飲み干し、出発1時間半前に松山空港に戻りました。

(おわり)

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