赤ワインはちょっと苦手、という人は少なくないかと思いますが、ランブルスコ(Lambrusco)という発砲の赤ワインは、そんな人にも飲みやすいワインです。
理由は、
- 赤ワインっぽい渋味がなく葡萄ジュースのような飲み口
- アルコール度数が低め。通常の赤ワインは12%〜14%、ランブルスコは10,5%〜11,5%。たかが1%の違いですが侮れません。市販のビールは5%弱ですが、6%台のビールを飲むと確かに酔いを早く感じます。
- 発砲なので、口当たりがよい。こってりとしたイタリア料理に「泡」をぶつけると、口の中が爽やかにリセットされ、食が進む。
- 冷やして飲める赤。暑い時、常温で飲む赤ワインは重たく感じ、どうしても冷えた白ワインやビールになります。が、ランブルスコは夏はレストランでも冷蔵保存して、冷やして飲む。冷温 + 発砲 なのでさらに飲みやすい。冬は常温でも勿論OKなので通年楽しめる。
エミリアロマーニャ州の、主にモデナ、レッジョエミリアという地域で製造。ここ数年、日本の普通のスーパーでも時々見かけるようになりました。
「辛口」を選択。白ランブルスコもあるので注意
ランブルスコといったら普通は赤なのですが、稀に白も見かけます。ニセモノというわけではないですが、やはり赤が正統。上記写真のものは「ビアンコ」とあるので白。
そして、ラベルに通常「甘口 amabile」か「辛口 secco」という表記がありますが、日本人的には「甘口」は甘すぎるので、「辛口」一択。料理にも、辛口の方が合うと思います。
個人的ランブルスコ・ベスト3変動
ボローニャから北西へ各駅電車で約25分、バルサミコ酢やフェラーリで知られるモデナという町と、そのモデナから更に15分のレッジョエミリアという町がランブルスコの産地。
自分が好きなのは、色が濃くて深みがあるレッジョエミリアのランブルスコ。これまで結構いろいろ試してきて、自分なりのベスト3が一応あります。
- Pra di Bosso(レッジョエミリア)
- Campanone (レッジョエミリア)
- Vecchia Modena(モデナ)
↑↑左から「Il campanone」「Vecchia Modena」「Pra di Bosso」
しばらくこのベスト3でやってきたのですが、最近連れて行ってもらった郊外のレストランで、ボトルからして雰囲気のあるランブルスコに遭遇。
聞けば、モデナでもレッジョエミリアでもなく、パルマのランブルスコ。パルマは、ボローニャからモデナ、レッジョエミリアときて、さらに電車で15分という位置関係。が、それまでパルマのランブルスコを飲んだことがなかった。
飲んでみて、すぐ気に入りました。レッジョエミリアのランブルスコのように濃厚。価格的にもかなり大衆的なランブルスコというワインにしては、ずいぶん上品な味を感じるような気がしました。
- ワイナリーの名前:Ceci
- 商品名:Otello NerodiLambrusco 1813
ボトルにぶら下がっていた札をみると、世界最大規模のワイン展「Vinitaly」で賞を受賞しているようです。
久々にベスト3のラインナップも更新。この「Ceci」を同率2位に。
- 1位 Pra di Bosso(レッジョエミリア)
- 2位 Campanone (レッジョエミリア)
- 2位 Ceci Ostello NerodiLambrusco(パルマ)
(おわり)