エミリアロマーニャ州の小都市・フェッラーラには、イタリア最長のポー川が流れていますが、その川沿いはスイカの名産地だそうです。
私は同州に長く住んでいるのですが、ずっと知りませんでした。情けない話です。
その近くに住んでいる友達が、生産者から直接買ったというスイカを丸ごと1つくれました。
彼が言うには、ポー川の豊かな水を適度に吸った大地がスイカの栽培に適しているそうです。
スイカは、嫌いということは全くありませんが、すすんで食べるほどではなく、イタリアでも数回しか食べたことがありません。
夏場は、どうしてもメロンや桃を選ぶことが多いということもあります。
皮にあの模様がないので違う種類なのか?と思って切ってみると、
種なし! みずみずしさと相まって実に美しい色。この時点で、おいしいことが確定しています。
完璧なスイカでした。
甘くて、みずみずしくて、スカスカな感じも全くなし。一番甘いのは芯に近い部分だと思いますが、種がないのでその部分の甘さが際立ちます。
汗をかいて喉がかわいたときに食べると、体に染みわたるような感覚。
どんなところで作られているのか、そして生産者も気になります。「cuoredolce」という会社。
かなりしっかりしたサイト。スイカの他にもメロン、そしてかぼちゃも作っているようです。かぼちゃ、気になります。
さらに、こんなのも。
スイカ100%のジュース。
こういった地域ごとの豊かな食材は、さすがとしかいいようがありません。
(おわり)