【Folio Daan Taipei】ローカルな路地裏のリノベホテル

まずはこの写真から。ホテルの客室の大きい窓から見える、ローカル感あふれる路地(写真クリックで、窓枠内だけを拡大)

アジアっぽい(中華圏っぽい)生活感のある路地裏が、旅情をそそります。ホテルにチェックインして部屋に入り、この眺めを見て、すぐこのエリアが気に入りました。

角部屋だったため、窓がもう1つあり、そちらからは年季の入った家屋が↓。こういうのも堪りません。

 

台北・大安駅から徒歩3分「Folio Daan Taipei」

このローカル感あふれるエリアは、台北市の大安駅周辺で、ホテルは「Folio Daan Taipei」(富藝旅台北大安)。大安駅から徒歩2〜3分。

  • ホテル名:Folio Daan Taipei(富藝旅台北大安)
  • 住所10683 台北市大安區信義路四段30巷23號(google mapで見る)
  • 開業年:2016年
  • 最寄り駅:大安駅(MRT文山線と信義線)から徒歩2〜3分
  • 宿泊時期:8月
  • 宿泊費:1泊3480台湾ドル(約13000円、朝食付き)、agodaから予約
  • 部屋タイプ公式サイト紹介では「オーパス」というタイプ(キングサイズベット1つ、21平米)

↑銀行の行員宿舎を改築したホテルだそうで、ローカルな路地裏の景観を損ねることなく、溶けこんでいます。

外観は、生活感あふれる周辺区域に良く馴染んでいますが、建物の中に入ると、外の世界とはまるでテイストの違う、アートを取り入れた空間。公式サイト内に、入口からレセプションとロビーまでを360度パノラマ撮影した写真↑↑があり、それを見れば、雰囲気が掴めます(こちらから)

こういうコントラストは、旅行者の印象に強く残るものだと思います。

コントラストといえば、ホテル内の朝食をとるお洒落なレストラン(夜はイタリアン)から見える、路地の日常風景。大きくて光がよく差す窓から、買い物袋をぶら下げた地元のおじさんや、通勤中の人などをウォッチングできます。

ただ、朝食の内容はまぁ普通です。台湾の食の醍醐味の一つは朝食なので、ホテル近くの豆乳屋「永和豆漿大王」でしっかり朝食をとりました。それからホテルに戻り、コーヒーを飲んで、パイナップルをつつきながら、路地裏ウォッチングしていました。

 

ホテル「Folio Daan Taipei」の客室

宿泊した部屋のタイプは、予約に使った agoda には「superior double」と表記。公式サイトでは「オーパス」という名前。

全体的な感想としては、新しいホテル(2016年開業)の客室というのは何ものにも勝るということです。シャワー、トイレ、洗面台まわり、すべて清潔で気持ちがいいです。

部屋全体の写真↓。これで21mですが、二方向に大きい窓があって開放感があるため、狭さを感じません。とにかく、この角部屋、次回も宿泊する機会があったら指定したいぐらい気に入りました。

トイレとシャワールームが別々のブースに分かれています。洗面台も独立したエリア。浴槽はありません。

このホテルのコンセプトの1つはアートのようで、客室にも、おそらく駆け出しの写真家の写真が飾られていました。さらに、自費出版本も置いてあって「自由に持ち帰りください」とまで書いてあります。

若いアーティストの作品をホテル内に展示する、というところまでは、まぁよくあると思いますが、このホテルは本腰を入れてアーティストを支援しているようです。

定期的にアーティストをホテルに招き、1ヶ月ほど滞在してもらい、作品を紹介したり、宿泊客も参加できるイベントを週末に開催。ロビーの一角に、こんな感じで↓滞在アーティストのスペースがあって、宿泊客と気軽に交流できるようにしていました。

 

台北・大安駅周辺の探索

このエリアの魅力は、何でもない路地裏だと思います。ホテル「Folio Daan」の正面の路地が、この写真↓この写真↑のもう少し手前に、例えば、こんな感じの↓ローカル食堂が。この素っ気なさ、堪りません。この手の店の雰囲気が好きな人にとって、このエリアの路地裏探索は本当に楽しいと思います。

 

大安駅周辺の探索

大安駅から徒歩3分のホテル「Folio Daan」を起点に、路地裏の食堂、カフェ、朝食屋などを探索。すべて、ホテルまたは大安駅から徒歩7〜8分圏内。

  1. 山玖鍋貼水餃
  2. 這間咖啡
  3. 永和豆漿大王
  4. 天星茶荘

①「山玖鍋貼水餃」

自分が入った路地裏ローカル食堂は、この鍋貼/水餃店。ローカル100%な店ですが、外国人の自分が入っても、親切に接客してくれました。

今回の滞在で感じた台湾のサービスのレベルの高さ。日本も(諸外国に比べ)接客レベルが高いですが、台湾のそれは、人としての「地」の親切さが出ているような気がします。

感じのいい夫婦が経営していて、店内は広くはないですが、こざっぱりしています。ここでは水餃子より、鍋貼(写真)がおすすめ。日本の焼餃子に比べて、鍋貼はちょっと油っぽくてしつこいという印象がありましたが、ここの鍋貼はあっさり。

 

②這間咖啡

ここまで、大安駅周辺エリアは生活感あふれる路地裏が楽しい、と書いてきましたが、そんなローカル感一色だけでも、ちょっと物足りなくなってくるものです。

でも、探索していると、ただの路地裏ではなく、ちょっと洒落たエリアであることがわかってきます。何といっても、カフェが異常に多い。ホテル「Folio Daan」の徒歩2、3分圏内で、4〜5軒はあります。

どれも個人経営で、オーナーのこだわりが感じられるカフェ。おしゃれカフェというより、カルチャーの香りのするカフェです。このあたりには、どうやらカフェ文化のようなものがあるみたいです。

その中でも、気に入って滞在中に3回も行ってしまったのが「這間咖啡」。ホテル「Folio Daan」から徒歩1分。

テーブル、本棚、カウンターが「時代和家具」テイストで渋いのですが、でも「純喫茶」ではなく、ちゃんと今風の「カフェ」。客層は女性中心でした。

本棚の中に下がっている裸電球、本のセレクションも興味深い。お茶、コーヒー、クラフトビール(瓶)もおいています。

台湾では、夕方、軽くアルコールを飲むような場所があまりないので、自分はこのカフェのカウンター席↓で、台湾のクラフトビールを飲んでいました。カウンター席でも、読み物や書き物など作業ができるように、電気スタンドが置いてあります。そのスタンドも、店の雰囲気にあった古道具風。

自分が撮った写真は下手くそで、店の雰囲気がぜんぜん出ていません。もっと照明の暗さが絶妙です。いい写真が、店のFacebookページにたくさんあるので、そちらを。

 

③永和豆漿大王

「台湾人が日本へ観光に来て不思議に思うことは、飲食店がこれだけ多いのに、朝食専門店がないこと」。

台湾に行く前に、こんな話をどこかで読んで、台湾の朝食専門店なるものにとても興味が湧きました。ネットやガイドブックで下調べしていると、何でも、早朝から行列ができる朝食店もあるよう。

都合のいいことに、ホテル「Folio Daan」の近くにも、有名な朝食店の1つが。平日の朝6時30分、ちゃんと行列ができています↓。ただ、これはテイクアウトする人の行列で、店内で食べる場合は並ぶ必要なし。で、台湾の朝食の定番は豆乳。中国語で「豆漿」で、店の名前にも入っているように、この店も正確には朝食屋ではなく「豆漿屋」。

砂糖を入れた豆乳(甜豆漿、上の写真↑)と塩を入れた豆乳(鹹豆漿、下の写真↓)があるのですが、日本人がイメージする豆乳とは別物。

甘い豆乳は、新鮮な大豆の味に控えめな甘さの「飲み物」。塩を入れた豆乳↓は、おぼろ豆腐のようにちょっと固まっていて、それに揚げパンを入れて食べる「食べ物」。豆乳に、卵焼きをクレープで巻いた「蛋餅」を合わせるのが定番のようなのでやってみました。

とにかく、朝食にパンや米などの炭水化物ではなく、植物性タンパク質をあてるというのがちょっとしたカルチャーショックでした。甘いのも、からいのも本当に美味しい。

アジアの朝食文化は本当に豊かで奥が深いです。

  • 店名:永和豆漿大王
  • 住所:大安區復興南路二段102號 (google mapで見る)
  • 営業時間:24時間

 

④天星茶荘

外観は、どこの町にもありそうな普通のお茶屋。店内に入ると、常連客らしきおじさんが店主と談笑しながら、お茶のテイスティングのようなことをしています。

雰囲気的には、新しく仕入れたお茶を、お喋りがてら立ち寄った常連のおじさんに味見させてあげ、それについて論評しているように見えました。

こちらの勝手な想像かもしれませんが、店内は思わず写真に収めたくなるような雰囲気があります(この写真も全然だめ。店のいい感じが全然出ていません。実際はもっと味があります)。本当にそう思ったので「素敵な店ですね」と店主に言うと、ひどく恐縮したような感じで「そんなことないですよ」と店主。

はじめは買うつもりはなかったのですが、せっかくだから、と高級ではない普段飲みの烏龍茶を1袋購入。結果的にこれが当たりで、日本で家族にも好評。

次回、台湾に行くことがあったら、またここに来て、今度は多めに同じ烏龍茶を買うことになりそうです。

  • 店名:天星茶荘
  • 住所台北市大安區大安路一段216號 (google mapで見る)
  • 営業時間:24時間

(おわり)

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