日本を訪れる外国人観光客向けに、割安に設定された国内線運賃「JAL Japan Explorer Pass」が、海外在住の日本人も利用可能ということで、今回初めて使ってみました。
「Pass」といっても周遊パスのようなものでなくフライトごとに購入。路線によって3種類の運賃設定で、大雑把に言えば、
- 東北発着の路線は5400円、
- 東京←→大阪間が7560円(もちろん片道)
- その他の路線10800円
「③その他の路線10800円」には東京→沖縄なども含まれているので、路線によっては格安の運賃設定です。
2018年8月の一時帰国中に、福岡→羽田便を、この料金設定で購入・利用できました。「③その他の路線」に該当なので、86ユーロ(=10800円)でした。
海外在住日本人の購入条件
この「JAL Japan Explorer Pass」について記載されているのは、世界各国のJALサイトの英語 or 現地語ページのみ。日本語で説明されているページはありません。
私の場合、「JAL Italy」のホームページ、
から購入しました。海外在住の日本人が購入するための条件は2点。
- その国の永住権があること
- 「海外→日本→海外」の航空券をもっていること
①の「永住権」について、JALヨーロッパ予約センターに電話して聞いてみると、永住権かそれに相応するもの(例えばイタリアだったら期限なしの滞在許可証)、そして住所が確認できる公共料金等の領収書が必要とのことでした。
②の「海外→日本→海外」の航空券については、日本に一時帰国してこの「Japan Explorer Pass」を利用するわけで、当然必要。JALサイトからの購入時にその航空券番号を記入する欄があるので、ないと発券できません。
航空会社については、JALまたワンワールド加盟会社でなくてもOKのようで、寛大です。
マイル加算率は100%
マイル加算率は100%。これについては半信半疑でしたが、今回、福岡→羽田をこの「JAL Japan Explorer Pass」で利用したところ(86ユーロで購入)、
本当に、区間マイルの100%が加算されました(予約クラスは「G」)。
上級会員資格獲得に必要な FLY ON ポイント(上の表の右端)は、1534ポイント。
ちなみに帰国便のパリ→羽田(JAL46便)は、低価格の予約クラスだったため、FLY ON ポイントは、1858ポイント。
航空券やマイルの仕組みというのは本当に複雑怪奇です。
発券は72時間前まで
発券は72時間前までですが、日本帰国前に発券しなくてはならないという規定はないので、帰国期間が長ければ、急遽計画した国内旅行などにも使え、かなり使い勝手がよさそうです。
席数は限られていますが、今回利用した福岡→羽田便などは1日に何便も出ているので、時間を選ばなければ確保できそうです。ちょうどお盆の時期でしたが、10日前でも購入できました。
Japan Rail Passは規約が改定されましたが。。
鉄道のほうでは、外国人旅行者向け「Japan Rail Pass」というのがあり、これは文字通りの「パス」。新幹線「ひかり」を含むJR線にほぼ乗り放題で、7日間/29110円という格安の料金設定。
以前は、海外在住の日本人も購入可能で、例えば東京と京都を「ひかり」で往復するだけでほぼ元がとれてしまうので、私も何回か利用したことがあります。
ところが、たしか2017年に、資格条件が「在留期間10年以上の邦人」に改定されました。
ということで、「JAL Japan Explorer Pass」と「ANA Experience JAPAN」(←ANAも同じようことをやっています)も、そのうち規定変更になってしまうかもしれません。
その前に、一度は沖縄や石垣島路線を利用できればと思ってはいるのですが、なかなか。。
(おわり)