観光の起点、街のヘソ。ナポリの場合
ローマやナポリのような大きい街ほど、街を効率よく回るための起点となる街のヘソに宿をとることが肝要だと思います。
フィレンツェぐらいの大きさだったら、ある程度、街のはずれに宿をとっても、だいたい歩けるのでリカバリーできます。ミラノは大きい街ですが、地下鉄が発達しているので、これも何とかなる。
ローマやナポリは地下鉄もあまり発達していないので、ホテルの場所が不便だと行動範囲(特に夕食の場所)がホテル周辺に偏ってしまうことがあります。
ローマの場合、ヘソは「Largo Argentina」だと思っています。
ナポリは難しいですが、自分の場合、キアイア(Chiaia)という地区にある「Martiri 広場」を起点にして、宿もその近くにとることにしています。
キアイア地区
王宮がある中心部から西にちょっと外れたエリアが、キアイア地区。そのキアイア地区のヘソが、自分がナポリ観光の起点にしている「Martiri 広場」↓
この地区は、まず他の地区に比べてガチャガチャ感が少ないです。この写真↓のように、路地でも結構落ち着いて散策できます。
Martiri 広場から海岸方向に伸びている通り「Via Calabritto」は、ブランド店が並ぶブティック街。
ブティック通りを抜けて、もう少し歩けば海岸です。Martiri 広場から、ゆっくり歩いても6、7分でこの眺望↓↓
このキアイア地区は、飲食店も多く、若者向けのワインバーやバールなどが密集していて、夜は賑わっています。
ナポリ中央駅周辺に宿をとった場合、夜は、あまり積極的に出歩こうとは思えませんが、この地区なら、歩いていてもこわい感じはしないと思います。
Martiri 広場周辺を歩けば、食事する店はたくさんありますが、まだ一押しの店を見つけきれていません。。「Torattoria a Chiaia」という店の前を通りかかったとき、良さそうだったのですが、その日は休業で入れませんでした。。
Martiri広場周辺のホテル
Booking.com でナポリのホテルを検索すると、エリアを「キアイア」で絞ることもできます。
キアイア地区の中でも、Martiri広場に近いほど、より便利なので、その周辺をズームアップしていくとホテルは少なく、アパートタイプが多いです。
Martiri広場に近くて、ホテルらしいホテルは「パラッツォ・アラバルディエリ」だけのようだったので、ここに宿泊したのですが、とてもよかったです。
- ホテル名:Palazzo Alabardieri
- 住所:Via Alabardieri, 38, 80121 Napoli (google mapで)
- 宿泊時期:4月中旬
- 宿泊費:193ユーロ(Hotels.comで予約)
場所は、Martiri広場から徒歩数分。ということで、店の周辺は飲食店が多く、ブティック通り「Via Calabritto」まで5〜6分。海岸まで10分かかりません。本当にベストロケーションだと思います。
ホテルまでのアクセスですが、ナポリ中央駅からであれば迷わずタクシーです。自分なども、ナポリのタクシーはちょっと嫌だなと思うこともあるのですが、バスだと不便です。
タクシーの中に主要観光地までの運賃目安表↓がありました。これによると中央駅からキアイア地区までは、13ユーロ。
ホテルの入り口は、通りに面してはいません。ちょっと奥に入るとあります。
レセプションの奥にあるスペース。
エントランスを上から。
伝統的な建物の中だけを改築してホテルにしているので、部屋の形と間取りは、結構ばらつきがあると思われます。この部屋は、横に細長いような作り。
この部屋からの眺望は、となりの建物だけでした。
朝食をとった部屋。こういった作りは、伝統的な建物を改築したホテルならでは。朝食の内容は、まずまず。ただ、やっぱりナポリでは、スフォリアテッレなどの焼き菓子類のレベルが高いので、バールでの朝食も捨て難い。。
ナポリを歩いていると、ローマ、フィレンツェ、ベネツィアなどに比べて、日本人や他のアジア人観光客が明らかに少ないです。このホテルも、同様でした。
どうしても治安を気にしてしまうナポリですが、食、景観、ナポリ人など、日本人ウケする要素が詰まっているので、候補地から外すのはもったいないです。
今回紹介した、Martiri広場周辺を起点にして観光すれば、そんなに治安面を気にすることなく楽しめると思います。
(おわり)