イタリアのバールは、少量のエスプレッソをさっと立ち飲みするのが基本スタイルです。滞在時間10分にも満たないことがほとんど。
テーブル席もあるにはありますが、日本のコーヒーショップのようにPCを広げて作業したり本を読んだりしている人はほとんど見ません。
カフェに長居するという文化がありません。
今回、朝食の時間帯にウィーンのカフェ巡りをしていて、
① Caffe Ritter
② Caffe Weidinger
半分以上の人が新聞を広げて読み耽り、スマホをいじっている人がほとんどいなかったことにちょっと衝撃を受けました。
私が座った席から見えるお客さん3人みんな新聞を読んでいます。
新聞はカフェに置いてあるもので、各々が購入持参しているのではありませんが、今の時代にこんな光景ってあるでしょうか。。
BGMはなし、ラジオやTVもついていないので非常に静か。ときどき聞こえる食器やスプーンの音が心地よいほどです。
本当に落ち着きました。
イタリアのバールだと、お客さんやバリスタのおしゃべり声量が大のため、ここまで静かにはなりません。
まぁ、イタリアのバールはそれがらしさの一つですが、時々耳障りに感じてしまいます。
こんなカフェが近所にあったらどんなにいいか。。
この後、もう1店カフェをはしごする予定だったのでコーヒーだけ注文。この銀トレーが、ウィーンカフェスタイルらしい。
飲食だけ済ませて店を出て行くような人はいないので、こちらも心置きなく長居できます。
入店して約30分経過。
新たに入店してきた写真手前のお客さんもまた新聞!
入り口を入ったところに新聞と雑誌を豊富に取り揃えたこんな棚↓↓があり、皆ここで読み物を選んでから席につきます。
入り口部分は、↓↓オープンカフェエリアになっていて、こちらはツーリストっぽいお客さん、そして若い人が多い感じがします。
スマホいじっている率も上がっています。
季節的に(9月上旬)外のテーブルのほうが爽やかで気持ちいいわけで、それでも店内の席を選ぶ人たちはやはりガチ勢。
それでスマホをいじっている人は皆無、紙の新聞を読んでいる人ばかりという奇跡の光景が実現するのかもしれません。
そして写真↑中央のウェイターの方が、シャツに蝶ネクタイの紳士で、このカフェのクラシック感をより際立たせています。
こう言っては何ですが、アルバイトの若い子がウェイターだとこの重厚感はなかなか出ません。
ソファやテーブル、照明もすばらしく素敵。
外観、フォントまでかっこいい。
(おわり)