コロナ禍を挟んで2020年以来のシンガポール。
もともと宿泊費が高い国でしたが、今回(2024年10月)は円安 & 世界的物価高騰も相まって厳しかったです。
11㎡という狭さのこの部屋で、
1泊/144シンガポールドル。
ざっと1泊15000円超(ハイシーズン価格ではない)
シングルユース、11㎡でこの価格‥
「デフレ30年」に慣れきった感覚をいいかげんアップデートしていかなければ。
アスコット系列。ブランド力に期待も‥
ホテル名は Lyf で、アスコット系列のブランド。
以下、宿泊データ。
ホテル名:lyf bugis singapore
住所:200 Middle Rd, Singapore 188980
(Google maps)
宿泊時期:2024年10月
部屋タイプ:Nano Queen(公式サイト)
宿泊費:2泊 / 287シンガポールドル
(公式サイトから予約)
1泊だいたい100〜150シンガポールドルで探していて最終的にここに決めたのは、アスコットグループだったから。
ホテルグループへのこだわりということではなく、名の知られたグローバルチェーンの系列なのだから、その中では低ランクであっても一定程度のクオリティは保証されているだろう、という期待。
でも結局いろいろ不満が残りました。
不満① 清掃状況
ホテル予約サイトのレビューにときどき「(前の客の)髪の毛が残っていて気持ち悪かった」といった書き込みを見ることがあります。
個人的にはその経験がなく、それぐらいの見落としもたまにはあるだろう、ぐらいに思っていました。
今回部屋に入ってすぐ、ベッド脇のスペースに長い髪の毛を見つけてしまいました。
私は男性・短髪なので、私のものではありません。
これだけだったら、まぁしょうがないか、と思えるのですが、シャワーブースにもまた長い髪の毛を発見。
2か所あるとちょっと見過ごせません。
グローバルチェーンなのだから清掃マニュアル的なものも共有されており常に一定レベルは保たれている、、、わけでは必ずしもないようです。
とは言え、たかが髪の毛。
写真に撮ってわざわざブログに書くようなことでもないのですが、一事が万事というか、そこから他のアラも気になり始めてしまったので。
不満② 2024年オープンだが居抜き
一応、2024年9月オープン。それまでは別資本のホテルが営業していたようです。
ホテルにこの言葉を使うのか分かりませんが、いわゆる居抜き。
居抜きに際し、チェーンの資本力を生かして設備も全面刷新しているだろうと思いきや‥‥
そうではありませんでした。
空調はやや老朽化ぎみで、Googleレビューの中には黒カビにキレている人もいました。
テレビもリモコンの劣化具合を見ると、前代ホテルから引き継いだものとわかります。
テレビなど古くても構わないのですが、ローカルチャンネルが見られなかったのが地味に残念。
旅先では現地放送をつけっぱなしにして分からない言葉をBGMがわりにしているので、それがないとちょっと気分が上がらない。
あるいは私が操作方法を理解できなかっただけなのかもしれませんが、やはりGoogleレビューに「テレビの仕組みが全く分からなかった」という書き込みがありました。
コンセントの建て付けも悪い。
不満③ 「新しいコンセプト」
ホテルではなく、
「体験型ソーシャルリビングレジデンス」
らしいです。
ホテル的なサービスはないかわりに多様なソーシャルスペースを提供し、そこで、
志を同じくする人々とつながりましょう。CONNECT (コワーキング ラウンジ) で次のコラボレーターに会ったり、BOND (設備の整ったソーシャル キッチン) で新しいレシピを発見したり、
<公式サイトから抜粋>
ちょっと机上の空論感があります。
「ソーシャルスペース」というのはこれ。
体感ではこの写真の印象より狭い気がしました。
当初、チェックアウト後ここでリモート作業をするつもりでいたのですが、実際に見てやめました。
中2階のようなところにある圧迫感のあるスペースで、落ち着いて作業できるような環境ではなく。
ちなみに、チェックアウト後にスーツケースを預ける場合、このソーシャルスペースの奥の部屋(↑写真左奥の緑のドア)に自分で運んでいきます。
このスーツケース置き場は、自由に出入りできてしまうので預ける荷物が鍵なしカバンだったりするとちょっと不安かもしれません。
レセプションは、これもコンセプトにのっとってか、ポップで必要最低限。
一般的なホテルのようなロビーはありません。
では1階に何があるのかと言うと、入り口から入って左奥にバー&レストランエリア(↓写真)。
これはおしゃれで雰囲気もいい。
ただ、レセプションエリアとの境界に仕切りがあり(写真の丸で囲った部分)、宿泊者であっても「外から入ってください」。
ホテルの施設というよりは、ほぼ独立したレストランが隣接しているだけ。
他にも、冷蔵庫は部屋にはなく、廊下にある共用のものだけだったり、
2泊しても清掃がなかったり(3泊以上からあるらしい)、コンセプト通りホテル”らしくなさ”が随所に。
部屋のつくり
部屋は狭いですが、これはシンガポールでホテルの価格を抑えようとすると仕方ないことです。
個人的には、ホテルの部屋は広いに越したことはないけど、設備がきれいで機能的であれば狭くてもまぁいいかなと思っています。
Nano Queenというカテゴリーの部屋で、これで11㎡あるはずですが、窓の前にある柱が邪魔でスペースを潰しています。
ワーキングデスク有り。さらに狭い9㎡の Nano Single という部屋でもデスクはあるようです。
洗面台は、バスルームから分離させて通路に設置。
シャワーとトイレの間にドアや仕切りなし。
でも離れてはいるのでシャワーのお湯で便座が濡れてしまうことはなかった。
部屋のつくり自体は、好みは分かれるかもしれませんが、狭いなりにこれはこれでいいと思いました。
ただ、先述の清掃状況と、運悪く柱が気になる部屋↑↑にあたってしまったことでやや後味が悪く、また泊まろうと思えるような滞在にはなりませんでした
好ロケーション、周囲の飲食店充実
ロケーションはいいです。
Bugis駅まで600m。
Bugis駅は、空港から地下鉄EW(east west)線で約30分。
他にも徒歩圏内に地下鉄駅が、3つ4つあります。
ホテルの真横(同じビルでくっついている)には、ローカルフード3店。
① Aroy-Dee Thai Kitchen
(タイ料理 Google Maps)
② Al-Jilani Restaurant
(ナシゴレン、カレー等 Google Maps)
③ Ng Kuan Chilli Pan Mee
(ヌードル Google Maps)
Googleレビューに在住日本人の方の書き込みもあり参考になります。
②と③を利用しました。
②は、ハラル料理店で24時間営業。何だか米が食べたくなり、
↑Nasi Goreng Vegetable を。
③のヌードル屋では、板面 (Ban Mian) のドライを注文。
要はまぜ麺なのですが、写真左の小魚フライがパンチになってなかなか美味しかった。
国立博物館も550m
Lyfホテルから国立博物館までは1本道で550m。ちょうど日本語ガイドもある日だったので行ってみました。
こんな近くなかったらたぶん行っていないので、やっぱりホテルの立地って旅行を左右します。
ホテル近隣のホーカー(屋台村)は2つ行きました。
① 3838 Eating Place (Google maps)
メルキュールホテル裏の駐車場に隣接。
列ができていた店でチャーシュー丼を食べました。
たしか、New Rong Liang Ge という店。
② Albert centre(Google maps)
立体駐車場のようた建物の中に屋台がぎっしり。けっこう観光客もいるようで一度日本語で話しかけられました。
もう少し宿泊費を抑えられないのか
ドミトリー4人相部屋とかでも平気で一人80ドルぐらいするシンガポールですが、もう少し安価でレビューもまずまずなホテルもあることはありました。
例えば、
① カトン地区
ibis budget Singapore Joo Chiat
(Googleレビュー 4,0)
MRT最寄り駅(paya lebar)から約1,5kmありますが、空港からはタクシーで15〜20分と近い。
バスをうまく使えばそんなに不便でもないですが、窓なしの部屋があって困る。窓有りを指定すると今回のホテルの宿泊費と大差なくなります。
② 歓楽街ゲイラン
ibis budget Singapore Ruby
(Googleレビュー 3,9)
ibis系列になる前に一度利用したことがあります。
こちらはスタンダードな部屋も広めで窓もありますが、いかんせん歓楽街(風俗街)ど真ん中。
でも治安的なことで言えば夜も物騒というほどではなく、客引きみたいなものも全くおらず、他の東南アジア国ならよくあるようなカオス感。
個人的にはむしろ好きな雰囲気です(シンガポールにそれを求める旅行者は多くないでしょうが。。)
それでも、リピートはないかな、となったのはむしろ朝の雰囲気で、夜に活気があるぶん何だかすさんだ感じがしました。
私は旅先でとる朝食が好きなのですが、このエリアでは爽やかにそれを楽しめないな、と。
他にもいくぶん安価なホテルもあったのですがレビュー内容は芳しくなく、それに数十ドル追加すると今回利用した lyf と変わらなくなるので、それならと決めたのでした。
(おわり)