香港島「天后」駅から約500m、新エリアとして注目されているらしい「大坑」を少しだけ散策しました。同エリアのクラフトビール店「Second Draft」と、そこで知った香港のクラフトビール醸造所「Young Master 少爺」について、です。
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この新エリア「大坑」は、地下鉄駅「天后」と「銅鑼湾」の中間で山側の方にあります。
このエリアを知ったのは、ANAの会員誌「ana-logue」を見て。
‥‥小さな住宅街が大坑(タイハン)だ。1990年代に再開発され、いい具合に古びてきた低層の住宅がひしめき、はっとするほどセンスのいいレストランやカフェ、輸入雑貨屋が点在している。
「ana-louge」2018年7月発行、第7号より抜粋
行ってみると、たしかに狭いエリアに面白そうな飲食店が密集。洒落た外国料理のレストランが多く、香港の料理を食べたい旅行者にはあまり向かないような気がしました。
まわりを高層アパートに囲まれ、このエリアだけ山間の村落のようにぽっかりと、低層ビルが並ぶ下町っぽい住宅街になっています。
会員誌には、「大坑」エリアの紹介とともに、クラフトビールの店「Second Draft」の写真が。カウンターもあり、1人でも大丈夫そうなので、行ってみることに。
店名:Second Draft
場所:MRT港島線「天后」駅から550m
住所:大坑銅鑼灣道98號(98 Tung Lo Wan Road, Tai Hang)← Googleマップで
営業時間は、Facebookページで確認できます。
クラフトビールはアジアに馴染まない?
「大坑」エリアにあるクラフトビールの店「Second Draft」、入店したのは20時ぐらい。カウンターは8割がた埋まっていましたが、テーブル席は空席が目立ちます。
カウンターには、駐在員らしき欧米客が2組ほどいました。台北にあるデンマーク発のクラフトビール店「Mikkeller Taipei」に行ったときも、同じように欧米客が多めでした。
全体的な印象としては、やはり欧米の方々の好みそうな店、そして旅行者よりも在住者向きという感じがしました。
個人的には、もっと「ベタ」な眺望のいいルーフトップバー(例えば、何回もリピートしているホテル「EAST」のバー「sugar」)や、ローカル感のある店のほうが好み。
グラスのサイズは3種類で、200ml、330ml、450ml。細かく刻んでいます。200mlのグラスなどはアジア仕様なのでは?と推測。ねっとりとした気候に合うキレのある軽いビールに慣れている我々アジア人にとって、クセの強いクラフトビールは重く感じ飲みにくいからでは、と。
その200mlのグラスビールで43香港ドル(約600円)なので、なかなかの値段です。
香港製造クラフトビール「Young Master 少爺」
一つ、覚えることができて収穫だったのは、この店でも扱っていた香港のクラフトビールメーカー「Young Master」。漢字表記の「少爺」やロゴデザインが格好よくて、このコースターも持って帰りたいぐらいでした。
ロゴやマークのデザインというのは本当に大切だなと改めて思います。自分なども、このコースターを見て「いったいどんなメーカー?」と調べてしまいました。
調べてみると、やっぱり面白そうで格好いい会社です(ロゴの雰囲気にすべて現れている)
醸造所名:Young Master Brewery 少爺啤酒廠
場所:香港島の南側、MRT「黃竹坑」駅から400m
住所:Sungib Industrial Centre, G/F, 53 Wong Chuk Hang Rd(Googleマップで)
サイト:youngmasterales.com
Googleのクチコミを読むと、ライセンスがないのでその場で飲めるビアバーなどはないようです。でも、写真をみると、ボトルの販売は行っているようで、Tシャツなどのグッズも。
公式サイト内で、醸造所見学の予約もできる模様。毎週土曜日の13時からと16時から。試飲もできて1人100香港ドル。
(honkong naviに、同醸造所の取材記事がありました)
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注目の新エリア、と雑誌で読んで、行ってみた「大坑」。同エリアのクラフトビール店「Second Draft」は、もうひとつ自分の好みに合いませんでしたが、そこで香港のクラフトビールメーカー「Young Master」を知ることができました。次回、機会があったらこの「Young Master」の醸造所を訪れてみたいと思っています。
(おわり)