LCC「香港エクスプレス」、香港→成田を片道利用しました。
航路:香港(ターミナル2) 10時50分発
↓
成田(ターミナル2) 16時15分着
便名:UO870(香港エクスプレス)
運賃:1657香港ドル(23711円)
オプション:上記料金は、20kgの預け荷物料金(約3200円)、優先搭乗権(約500円)、事前座席指定(約700円)を含んだもの。
LCCの情報はネット上にも多く、チケット購入前、そして搭乗前に疑問に思っていた点も、搭乗記などを読んでおおかた解決しました。
それでもやはり普通の航空会社に比べて「で、実際のところどうなの?」と、ちょっとはっきりしないことが幾つかありました。
- 早期購入は格安。直前に買うとどうか?
→ 出発9日前の購入、香港→成田片道で約23000円(8月中旬) - 実際のところ、何時間前に香港空港に着けばいいのか?
→ 市内チェックインを利用したので、香港空港に出発1時間30分前着でOKだった - モバイル搭乗券(QRコード)だけで大丈夫か?
→ 紙の搭乗券提示を求められる場面が1度あった。
そのあたりのことについて書いてみようと思います。
「Top 10 Safest Low Cost Airlines」にランクイン
香港行きの航空券を調べていると、いつもずば抜けて安いのが香港エクスプレスです。
ここまで安いと「安全性とか大丈夫?」と思ってしまうのが人情です。自分も航空会社選びについてはわりと神経質なほうで、イメージと個人的偏見があり、過去の事故歴なども気にします。
でもこの香港エクスプレス、「Airline Rating」というサイトが選ぶ「Top 10 Safest Low Cost Airlines」にしっかりランクインしていて、安全性評価は7点満点で7点。
一方、企業イメージがよく、私も一度乗ってみたいと思っているピーチは、Top10に入っておらず、安全性評価は7点満点で4点。
あくまで1つの指標なのでしょうが、これを見て今回、香港エクスプレスのチケット購入に踏み切りました。
出発の9日前購入で、香港→成田片道23000円(20kgの預け荷物含む)
購入は出発の9日前で、航空券代は1657香港ドル(23711円)。
「結局そんなに安くない」なのか「8月中旬というハイシーズンにしてはまずまず」なのかは見方によりますが、今回は往路がマイル利用の特典航空券だったので、許容範囲としました。
料金の内訳は、
航空運賃 → 1088香港ドル(約15500円)
空港税など → 255香港ドル(約3600円)
20kgまでの預け荷物 → 229香港ドル(約3200円)
座席指定 → 50香港ドル(約700円)
優先チェックインと優先搭乗 → 35香港ドル(約500円)
合計 → 1657香港ドル(237111円)
でも今回は、20kgまでの預け荷物をオプション購入(229香港ドル=約3200円)したので、機内持ち込み荷物については気にする必要がありませんでした。
経験上、荷物のパッキング作業は、重さを気にしたり小さい鞄やスーツケースに詰め込もうとするほど、思った以上に時間を食います。
旅先でのこの作業が煩わしかったので、航空券購入時に20kgの預け荷物をオプション購入。余裕のある中型スーツケースに、衣服やお土産を適当に放り込むだけなので楽でした。
【香港エクスプレス利用時】香港市内から空港、搭乗までの最もスムーズな流れ
香港市内から空港、そして搭乗までは、以下の流れが最もスムーズだと思います。
① 香港駅or九龍駅で市内チェックイン(In-town Check-in)
↓
②特急電車「エアポートエクスプレス」で空港へ(10〜12分間隔で運行。所要24分)
↓
③空港到着後、チェックインカウンターをスルーし、出国審査へ直行
これまで、LCCでない普通の航空会社利用時もこの方法でやってきて非常に快適でしたが、今回LCC「香港エクスプレス」利用でもこの流れを適用できました。
市内でチェックインできてしまう「In-town Check-in」と、 約10分間隔で運行し24分で空港を結ぶ特急「エアポートエクスプレス」。この2つが本当に優秀。
空港アクセスとしては、東京を含む世界の大都市の中でも群を抜く利便性だと思います。
以下、この流れを時間軸で。
【香港エクスプレス利用時】香港市内→空港→搭乗までの流れを時間軸で
① 朝6時30分(出発の4時間20分前):香港駅で「In-town Check-in」
「In-town Check-in」は、空港に向かう前に市内でチェックインできてしまうシステム。
空港のチェックインカウンターと同じようなものが市内(九龍駅と香港駅のエアポートエクスプレス乗り場付近)に設けてあり、ここで荷物を預けて搭乗券をもらうことができます。
(↑MRT公式サイトから)
特急電車「エアポートエクスプレス」の停車駅「九龍駅」と「香港駅」の乗り場近くに「In-town Check-in」の表示があるので、それに従って行けば見つかります。
留意点は、
- 「In-town Check-in」できるのは、特急列車「エアポートエクスプレス」利用者だけ。「In-town Check-in」のカウンターエリアの入口にはゲートがあり、「エアポートエクスプレス」の乗車券 or QRコードがないと通れないようになっている。
- 「In-town Check-in」対応の航空会社は限られており、LCCでは「香港エクスプレス」のみ。
有効活用法としては、
- 日本への帰国日、ホテルをチェックアウトしたらまず「In-town Check-in」へ。荷物を預け身軽になった状態で、ぎりぎりまで市内で遊ぶ(今回は早朝6時30分にこれを済ませた後、2時間弱ゆっくり朝飲茶をしました)
- 「In-town Check-in」は出発の24時間前からできるので、前日の夜にチェックインすることも可能。早朝便のときなどに。
② 朝8時50分(出発の2時間前):香港駅からエアポートエクスプレス乗車、空港へ
特急列車「エアポートエクスプレス」は、自分が行ったことがある国の中で、間違いなく最も便利で快適な空港アクセス機関。
約35km離れた空港と市内を24分で結び、運行間隔が10〜12分というのがすごい。
料金は片道110香港ドル(約1500円)。バスを利用すると随分安いので(約500円)、割高だという声もあったそうですが、距離は違えど成田空港の惨状を知っている首都圏在住者にとっては安すぎるぐらい。
さらに、「kkday」という台湾の旅行会社で事前購入すると30%オフ。今回、はじめて利用しました。
往復で購入しましたが、QRコードは1つ。PDFファイルで送られてきます。自動改札では、QRコードリーダーが付いている方へ。(スマートフォンの画面の明るさをMAXにすると読み取りやすいみたいです)
③ 朝9時20分(出発の1時間30分前): 香港国際空港到着、出国審査へ直行
香港国際空港到着は、出発1時間30分前。
LCC利用じゃなくても国際線なら出発2時間前の空港到着が一般的ですが、「In-town Check-in」のおかげで、1時間30分前到着でも大丈夫でした。
エアポートエクスプレスは空港に到着すると、両側のドアが開きます。香港エクスプレスはターミナル2なので、右側のドアから降車。
チェックインカウンターを素通りして、出国審査へ直行。
④ 10時00分(出発50分前):搭乗ゲートに到着
そんなに混んでいなかった出国審査は約10分で通過。あとは、モニターを確認して、搭乗ゲートへ向かいます。一般的にLCCでは、この搭乗ゲートが遠くてやや時間がかかります。
今回、出国審査を通過してから搭乗ゲート229番まで、所要20分ぐらいでした。
その途中、シャトルにも乗ります。それはまぁ他の空港でも経験ありますが、そのシャトルを1回乗り換える必要があり、これは結構珍しいように思いました。
⑤ 10時05分(出発45分前):搭乗開始のアナウンス。バスに乗車。
出国審査を通過してから20分ぐらいで、229番搭乗ゲートへ到着。
それから5分もたたないうちに、アナウンス。出発の45分前ぐらいです。
飛行機が停泊している「沖」まで乗せていってくれるバスへの乗車開始。出発の45分前だったので結構早いなと思いました。実際、ゲートにいる乗客はまだ半分ぐらい。しっかり時間管理されている印象を受けました。
上の写真の場面。バスに乗る前にパスポートと搭乗券を提示するのですが、このとき自分は、香港エクスプレスのアプリ(iPhone / android)上のモバイル搭乗券(QRコード)を見せました。
香港駅で「In-town Check-in」をした時に、紙の搭乗券ももらっていたのですが、後学のため、モバイル搭乗券(QRコード)だけで搭乗できるか試してみようと思っていたからです。
で、QRコードを見せたのですが「紙の搭乗券はありませんか?」と聞かれて、結局それも提示することになりました。
香港エクスプレスのサイトや、搭乗記を拝見すると、日本発の便では紙の搭乗券が必要、香港発の便ではモバイル搭乗券(QRコード)だけでOKという記述もあったので、結局のところどうなのかよくわかりませんでした。
ただ、香港駅 or 九龍駅で「In-town Check-in」を利用すれば、紙の搭乗券を発行してくれるので、この問題も解決といっていいと思います。
(おわり)