近くのホテルに宿泊した関係で、何回も前を通った「カフェ ツェントラル」。ハイシーズンの5月ということもあってか、だいたいどの時間でも列ができていました。
それについてはクチコミ等で読んでいたので「朝イチで行ってみて、それでも待つようだったらあきらめよう」ぐらいに思っていました。
で、実際に入ってみたらスゴすぎました。「行けたら行こう」ぐらいに考えていたので、行って本当によかったです。ほぼ1日中列ができていたのも納得、確かにこれなら並んででも入りたい。
開店時間(7:30)に行ったら待たずに入れました
宿泊した「シュタイゲンベルガー ホテル ヘレンホフ」は、徒歩圏内に有名カフェが多いので、
- カフェ ツェントラル(75m)
- デメル(260m)
- カフェ ラントマン(550m)
素泊まりで予約し、カフェで朝食をとるつもりでいました。中でも「カフェ ツェントラル」はホテルから徒歩1分なので、開店10分過ぎ(=7時40分)ぐらいには行くことができました。参考データとして、5月中旬の月曜日、雨の朝でした。
7時40分ぐらいに入ると、店内にはすでに4〜5組のお客さん。すべて東アジア系の観光客だったように思います。
日曜日は開店が10時なので、開店直後に行ってももう少し混んでいるかもしれません。
第一印象:感じが良くパリッとしたウェイター陣
欧州の老舗有名カフェ、といったら、店員はちょっとすました感じで外国人観光客には冷たいサービス、といったイメージがありました。
カフェに限らず、老舗といわれるレストランや店も、観光客が増えるにつれて段々そうなっていくのは仕方がないのかなという気もします。
実際、前日に行った別の老舗カフェ「Landtmann」でも、内装や雰囲気はウィーンのカフェらしい優雅さでしたが、ウェイター陣からは「さすが歴史あるカフェ」といった格式のようなものは感じませんでした。カフェ ツェントラルでは、店に入ると近くにいたウェイターが「Good morning」と笑顔で挨拶。
特に席を案内されることはなく、すいてもいるので、良さそうな席をじっくり選び、一応近くにいたウェイターに「ここいいですか?」と聞いて着席。
席に着くまで数人のウェイターとすれ違いましたが、みな感じよく笑顔で「Good morning」。ユニフォームは、定番の白シャツ、ベスト、エプロンですが、着こなしが皆パリッとしています。
カフェ全体の印象がとても良くそれを思い出しながら書いているので「補正」がかかっているかもしれませんが、ウェイター陣のパリッとした感じと応対の良さが第一印象としてありました。
朝食メニュー
メニューによると平日は11時30分まで、土日は13時まで朝食セットがあります。コーヒー&パンだけとか、コーヒー&クロワッサン、さらに卵付きとか。ベーシックな朝食セット「コーヒー&パン&バター」(↓写真)を1人分だけ注文し、もう1人分はセットではなく、ケーキとコーヒーを単品で注文。
ケーキは、店内のガラスケースに並べられていたものを見に行って名前を覚えて席に戻り、それからウェイターを呼んで注文、という流れでいきました。
結果、2人分の朝食はこのように。コーヒーは、ウィーンで最も日常的に飲まれているらしい、泡立てたミルクが上にのっている「メランジェ」にしました。朝食メニューのパンは「センメル」というパンで、ドイツやオーストリアの一般的な朝食らしいです。自家製らしく中がふっくら。
朝から甘いものOKという方は、是非ケーキも試してみるべきと思います。先述の通り、ウェイターをテーブルに呼んで注文する前にガラスケース(↓写真)を見に行ってケーキの名前を覚えておけば、お望みのものが食べられます。ザッハトルテは食べませんでしたが、私がウィーンで食べたケーキはどれも日本人好みの甘さ控えめでした。
スイーツのレベルはかなり高いように感じます。
日本では、パティシエという言葉が定着して普通に使われているように、菓子の本場=フランスというイメージがありますが、もっとオーストリア菓子がフィーチャーされてもおかしくないと思いました。
店内や外観の写真
ホテルや飲食店を選ぶとき Googleのクチコミをよく見るのですが、このCafé Centralのコメントの1つに「何も言うことはない。行くべき」というのがありました。
本当にその通りで、説明不要のスゴさ。人生で一番優雅な空間での朝食でした。
★
テーブルを担当してくれたウェイターが親しみやすい方で、はじめにオーダーをとりに来て何か言い間違えたとき「あぁ、月曜日の朝だなぁ」と我々に笑いかけ、何だか和みました。
その後も、常に笑顔で感じがよく、最後に一緒に写真を頼むと「私と?」と少しおどけて「いい月曜日の朝だなぁ」と被せてきたのでまた笑ってしまいました。
会計は、朝食セット(€6,9)、コーヒー(€5,3)、ケーキ(€4,8)で計17ユーロ。きりよく20ユーロをおいてきました。こんなに気持ち良くチップを残したことは、ほかにあまり記憶がありません。本来、チップというのはこうあるべきだよな、と思わせてもくれました。
(おわり)