ベネツィアの「ちょい呑み」バーカロ巡り【part.2】

ガイドブックではよく「ベネツィアの居酒屋」と紹介されているバーカロ(bacaro)。

形態としては、ちょい呑みする立ち飲み屋といった感じで、つまみを数品だけとり軽く一杯ひっかける、といった使われ方をしているようです。

前回、このバーカロ巡りが楽しかったので、これ目的で再訪しました。

(前回まわったバーカロ3軒についてはこちら↓に書きました)

ベネツィアの「ちょい呑み」バーカロ巡り【part.1】 観光スポットに近い3店

2019.03.06

今回は、滞在時間は半日もありませんでしたが精力的に飲み歩き、4軒まわることができました。

 

今回まわったバーカロ4軒の寸評と写真

以下、今回まわったバーカロ4軒の寸評と、店構え、店内、おつまみ(チケッティ)の写真などを。

情報として重要な営業時間ですが、これがとにかくはっきりしないので、あえて書きませんでした。

どの店もホームページかFacebookページのどちらかは持っていますが、そこに書いてある営業時間に行っても閉まっていたことも。店の名刺にも休業日は書いてあるのですが、営業時間の記載がないことがほとんど。。Facebookページが頻繁に更新されているような店だったら、そこに書かれた営業時間がまずまず信頼できるように思います。

18時ぐらいならどの店も開いていますが、15時〜17時ぐらいの中途半端な時間に行く時は注意が必要です。

Osteria da Codroma
場所中心部から少し外れ。アカデミア美術館から約1km
住所:

  • 中心部から外れた場所にあり、一番近い観光スポット「アカデミア美術館」からも約1km
  • 観光客が少ないひっそりしたエリアで地元客が多め
  • ちょい呑みするバーカロというよりちゃんと食事をするトラットリア

店に入ると、木の長テーブルが目を引きます。入口付近にレジ、その横にカウンター。おつまみ(チケッティ)もそこに幾つか並んでいました(↓写真)入店したのは14時40分頃。中途半端な時間だったためか、おつまみはこの3種のみ。真ん中にある定番のpolpetta(肉団子揚げのようなもの) とプロセッコを注文。この長テーブル、そして木目の壁がとてもいい味。ここは「ちょい呑み」ではなく、食事をしにまた来たいと思いました。

バーカロ巡りをしていて、店の形態として、ほぼカウンターだけでバールのように狭い店と、バーカロ兼レストランになっている店があるということが分かってきました。ここは後者。

会計のとき、店のおじさんに「夕食に来るときは予約したほうがいいよ」と言われました。夕方、ちょい呑みするときは、この写真のおじさんのようにカウンター付近のスペースか店の外で立ち飲みするようです。

 

Bakarò
場所❶の「Osteria da Codroma」から約400m。ベネツィア大学(Università Cà Foscari)の近くにある「Campo Santa Margherita」という広場に面している
住所:

  • 写真の左がレストラン、右が立ち飲みバータイプのバーカロになっている
  • ベネツィアの伝統的なバーカロを現代風にした新しい店
  • おつまみも定番ものでなく、モッツァレラや生ハムをのせたバゲットなど自由なスタイル

入店したのは15時過ぎだったので、おそらく昼休みなしで、中途半端な時間でも飲める店。店内にはイギリス人のグループがいました。レストランも多い「Campo Santa Margherita」という広場に面しており、観光客も少なくないエリア。パンの上にのっているのが生ハムやモッツァレラで、ベネツィアらしさはありません。アーティチョークのを食べてみましたが、これはこれでおいしい。日本でも、ひと昔前はおじさんしかいなかったガード下などの立ち飲み屋が一周して、若い人や女性にとっても「あり」になってきて、それに合わせお洒落なスタンディングバーなどもできてきたり、といった流れがあります。

この店も、昔ながらのバーカロという形態を今っぽくした店と言えると思います。

 

Bacaro Risorto
場所サンマルコ寺院の裏手、徒歩5分
住所:
トリップアドバイザーのページはこちら

  • サンマルコ寺院から徒歩5分、観光客であふれる通りの角地という立地ながらローカル率高し
  • おつまみ(チケッティ chichetti)のクオリティが、自分がまわった店の中では随一
  • クラフトビールも充実している模様

ここには前回も来たのですが、また来てしまいました。店内に飾ってあるこんな写真↓からも、かなりの老舗ということがわかります前回食べた「Gamberi in Saor」という海老のマリネがもう1回食べたくなり再訪。ベネツィアの郷土料理の一つに鰯のマリネ「Sarde in Saor」というのがあり、これは、それの海老バージョン。
ポイントは松の実(↓写真)だと思っています。これがなければ普通のマリネなのですが、これが入ることによって風味豊かに。ネットの情報が正しければ、朝8時から夜中の1時30分まで休憩なしで営業、場所もサンマルコ広場から徒歩5分。

ベネツィアに来れば、一度はサンマルコ広場へ行くわけで、そのついでに何時でも気軽に一杯ひっかけられる素晴らしい店だと思います。

 

Taverna Al Remer
場所リアルト橋から約300m。メーン運河のCanal Grande沿い
住所:

  • メーンの運河「Canal Grande」沿いにあるが、運河から船で乗りつけられるわけでは勿論ない。細い道を抜けて奥まったところにあるが、距離はリアルト橋から300mと近い
  • 時間帯によって、ランチ、アペリティーボ(Happy Hour)、ジャズライブ、ラウンジバーなど様々な用途(後述)
  • 薄暗く、ワイン貯蔵庫のような(?)店内は雰囲気がある

店に貼ってあった営業時間の説明によると、定食ランチ:12時〜15時
テーブルでおつまみ(チケッティ)を提供:15時〜18時
レストラン:18時〜22時30分
ライブミュージック:20時〜22時30分
ラウンジバー:22時30分〜1時

営業時間がはっきり明記されているのが珍しいし、時間帯によって色々な使い方ができる点も、他の店とは異なるシステム。

16時30分頃に入店したので「おつまみ(チケッティ)タイム」だったということのようです。店に入るとすぐ右側にバーカウンターがあり、バリスタのお兄さんも。

他のバーカロでは、おつまみ(チケッティ)は作り置きされているものを指差し注文していましたが、ここはカウンターの上におつまみのメニューがあってその都度注文します(↓クリックで拡大、英語表記あり)このときは定番の「Baccalà mantecato」(干し鱈のクリームペースト)をとりましたが、パンの上に惣菜がのっているタイプだけでなく、先述した鰯のマリネ「Sarde in Saor」などを一品料理として注文することもできます。

普通のバーカロでは立ち飲みが基本ですが、ここでは15時から18時までテーブルに着いておつまみを楽しめます。そしてメニューの一番下に注意書きとして「19時になったら夕食のテーブルセッティングを始めます」。

システムが明瞭で利用しやすく、雰囲気もなかなか。店外での立ち飲みもOKで、正面には運河があるので気持ちよさそうです。

毎回ベネツィアに行って思うのは、これだけの観光都市で1年中観光客であふれかえっているのに、ツーリスト向けのあこぎなレストランだけでなく、ちゃんと昔ながらの飲食店が残っていて、しかもその数が結構多いということです。

バーカロにしても、まだまだ面白そうな店はたくさんありそうで、これからも暇をみつけて「バーカロ巡り」を続けていきたいと思っています。

(おわり)