「ミラノ-シンガポール-東京」€1000、航空券の怪




  • きのう見た航空券の料金が、今日見たら値上がりしていた
  • 『この料金は残り1席』の表示に慌てて購入も、数日後見たら変わらず『残り1席』と表示
  • 全日空のサイトから検索した欧州←→日本の航空券が予算オーバーだったので、ルフトハンザのサイトから同じ便(コードシェア便)を検索すると、150ユーロ近く安かった

航空券にまつわる個人的なあるあるです。

夏のバカンスを1年の最重要イベントとしているイタリア人も、8月の航空券をいつ買うのが一番お得なのか、についてよく話しています。早ければ早いほどいいという見方が多く、2月、3月にはもう押さえてしまうという人も。

格安航空会社についてはおそらくその通りですが、普通の航空会社の場合、経験上、そうとも限らないと思っています。

「航空券の価格が日々変動する」については、skyscannerなどでチェックしていると、ときどき信じられないような低価格のチケットが出てきますが、即決できず「もうちょっと考えよう」と日を改めて再度検索すると、同じ価格のチケットはもう出てこない、、という場合がほとんど。

「ミラノ-シンガ」€1400、「ミラノ-シンガ-東京」€1000

イタリアにヨーロッパのいいところが全部詰まっている、と思い混んでいるので、他の欧州国へ旅行に行きたいと強く思うことはあまりなく、むしろ、アジア的ごちゃごちゃ感が定期的に恋しくなり、日本帰国時にアジア系航空会社を使って、わざわざ南回り航路で帰ることがあります。

香港やシンガポールで乗り継ぎがてら途中降機して、半日から1日の滞在で、B級グルメを食べ散らかしてくる、というプレーです。

8月中旬に「ミラノ→シンガポール→東京」で帰ってみようと思い立ち調べてみました。

  1. まずは「ミラノ←→シンガポール」をシンガポール航空のサイトで検索してみると、いつも「イタリア←→日本」の航空券を€700前後で購入しているので、€1400は高すぎます。
  2. ところが、同じくシンガポール航空のサイトで「ミラノ←→東京」(ミラノからシンガポール乗継ぎで東京)で検索してみると、「ミラノ←→シンガポール」の単純往復が約€1400なのに、それに「シンガポール←→東京」を加えた航路「ミラノ←→シンガポール←→東京」は約€1000になるという不思議な検索結果。

旅程詳細

旅程を詳しく。まず、ミラノ←→シンガポールの単純往復は、

8月13日(日) ミラノ 13時00分 <SQ377便> シンガポール 7時00分(14日)

8月27日(日) シンガポール 23時25分 <SQ378便> ミラノ 6時15分(28日)

総額料金)1442ユーロ

次に「ミラノ-シンガポール-東京」の旅程をみてみると、

8月13日(日) ミラノ 13時00分 <SQ377便> シンガポール 7時00分(14日)

8月14日(日) シンガポール 8時00分 <SQ632便> 羽田 15:55

8月27日(日) 成田 14時45分 <SQ11便> シンガポール 21時00分

8月27日(日) シンガポール 23時25分 <SQ378便> ミラノ 6時15分(28日)sou

総額料金)1165ユーロ

ミラノ-シンガポール間は、どちらの旅程も、SQ377便とSQ388便。同じ便なのに、単純往復するより、東京まで航路を伸ばしたほうが277ユーロも安くなるなんて、わけが分かりません。

航空券の料金設定というのは本当に複雑怪奇ですが、中でも、これほど筋が通らないことはないと思います。

イタリア周遊にも国内線を利用

イタリア周遊にも、これに似た現象を利用しない手はありません。短期間で主要都市を網羅したい場合、特にナポリまで足を延ばす場合は、国内便を利用したほうが効率よく周遊できるはずです。

ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ、ナポリの主要5都市を、なるべくロスを少なくして周るには、ミラノから入って南下していくか、ナポリから入って北上していくかのどちらか。

日本←→ナポリの直行便はないため、ローマかミラノ経由でナポリへ向かうと到着時間は23時以降(アリタリア利用の場合)。ナポリにこの時間に到着してホテルまで行くのは心理的にもハードルが高いので、往路はミラノから入ったほうがいいということになります。

ミラノからは特急電車を使って以下の順に南下。

ミラノ  →  ベネツィア  →  フィレンツェ  →  ローマ  →  ナポリ

  (2時間半)    (2時間)     (1時間半)    (1時間10分)

そしてナポリから国内便でローマを経由して日本へ帰国、というのが最も効率がいい旅程かと思います。つまり、航空券は「ミラノIN、ナポリOUT」です。

1都市単純往復と2都市周遊、航空券の料金差

イタリアの主要5都市(ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ、ナポリ)を効率良く周るには、ミラノから入ってナポリから帰国する航空券がベスト、というのがここまでの話。

この航空券は、日本←→ミラノの単純往復の航空券に比べて、「ナポリ→ローマ」の1航路、つまり1回多く飛行機に乗るわけですが、料金の違いはどうなのか。

アリタリアのサイトから5月中旬で検索。まずは、東京←→ミラノの単純往復。

5月15日(日) 成田 12時45分 <AZ787便> ミラノ 18時30分(15日)

5月25日(木) ミラノ 15時25分 <AZ786便> 成田 10時30分(26日)

総額料金)90650円

次に、往路は同じく東京→ミラノ、復路はナポリ→東京、で検索。

5月15日(日) 成田 12時45分 <AZ787便> ミラノ 18時30分(15日)

5月25日(木) ナポリ 11時25分 <AZ1264便> ローマ 12時20分

5月25日(木) ローマ 15時15分 <AZ784便> 成田 10時30分(26日)

総額料金)96150円

1回多く飛行機に乗る旅程でも、値段差はたった5500円。

結論として、イタリア周遊には、1都市の単純往復の航空券より、2都市周遊タイプのチケットにした方が時間的効率がいいのはもちろん、値段的にも大差ないので、おすすめです。