中国からイタリアに派遣の医師団「道にいる人がまだ多すぎる」

3月12日の夜、中国からの医師団がイタリアに到着しました。

翌日にはローマの赤十字委員を訪れています。

そして、ローマの街を見てこう言いました。
(https://roma.corriere.it/notizie/cronaca/20_marzo_14/coronavirus-roma-ultime-notizie-medici-cinesi-ancora-troppa-gente-strada-poche-mascherine-46b90ba6-65c5-11ea-a287-bbde7409af03.shtml)

「(この数日で)見た限りでは、我々の経験に照らし合わせると、道にまだ人が多すぎる」

全土移動制限が発令されてから4日後のローマを見てのコメント。

 

適用外事項も多い移動制限。ペットの散歩、公園で運動も可

原則的には自分が暮らす自治体から他地域への移動は禁止ですが、仕事・家庭・健康上の理由があれば可。

そのときは、自分で理由などを記入した自己申告書を必ず所持。警官のチェックがあったらそれを提示します。

外出については、なるべく家にいるようにという要請で、生活必需品の買い出しは許可されてます。

さらに、ペットの散歩、キオスクへ新聞を買いに行く、公園で運動する(ただし1人で。そして他人との距離を1m以上保つ)なども可。

これはイタリア政府サイト内の移動制限政令に関するQ&Aに明記されています(http://www.governo.it/it/articolo/decreto-iorestoacasa-domande-frequenti-sulle-misure-adottate-dal-governo/14278)

非常事態ではありますが、町には食料の買い出しに行く人、犬の散歩をする人が普通に歩いているわけで、完全なゴーストタウンというわけではありません。

中国の医師団はそれをみて「道にまだ人が多すぎる」と言ったのでしょう。

 

中国の自宅待機の厳しさ

自宅待機8日目ですが、ネットを開けばどうしてもコロナ関連のニュースや記事ばかり読んでしまいます。

その中で印象に残ったのが、日刊SPA!の「中国で“コロナ隔離”された日本人渡航者の体験『本気度が日本と全然ちがう』」

(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200310-01651052-sspa-soci&p=2)

3月3日から上海市や北京市が日本からの入国者に対しても行っている14日間の隔離措置についての記事です。

凄まじいなと思った点は、

  • 上海空港に着くと、空港職員が持っているQRコードを読み込まされる。これにより、本当に自宅待機しているかの監視もおそらく可能
  • 2週間、部屋のドアから一歩も出られない。ゴミ出しも不可で地域の係員が取りにくる。買い物にも一切行けない

 

イタリアも「移動申告書」ぐらいデジタル管理できれば‥

この記事を読んで、イタリアと比較せずにはいられませんでした。

プライバシーにまで踏み込んだ監視は、イタリアと比べてどうというより、これが出来るのは中国やシンガポールぐらいなので仕方ないです。

ただ、ITを駆使した管理については、イタリアにはまだそれができる社会的素地がない。。

「移動時の申告書」ぐらいはデジタル管理した方が効率的なはずですが、基本的にプリントアウトして警官に見せるというアナログ処理。

数日してからスマホでも記入できるデジタル版もできましたが、そのスマホ画面を警官に見せるのであって、ITを駆使して移動を管理するというものではありません。

キャッシュレス決済が高齢者にまである程度普及していると言われる中国に比べれば、イタリア社会のIT化はとても遅れています(それが良さだったりもするわけですが。。)

 

SNSでは「まだ外をぶらぶらしている人がいる!」の告発

3月10日に発令された「移動制限」。

ここ2日の死亡者数が、15日(368人)、16日(349人)というおそろしく深刻な状況。

それでもまだのんきに外でぶらぶらしている人がいる!、といった告発的な投稿をSNSでよく見るようになりました。

ただ、犬の散歩や公園での運動まで認められている以上しかたないことです。

外を出歩く人をもっと減らすには「食料の買い出しも1週間1回、その場合もスマホで申告」といった中国的な強権発動が有効なのでしょうが、そんなことは法的にも国民性的にも不可能。

今のところ、中国が感染の抑え込みに最も成功している、という皮肉的な状況になっているような気がします。

(おわり)

【全土で移動制限】イタリア人の国民性も捨てルール厳守

なぜイタリアで感染拡大? 「体感」としての理由は危機意識