5月4日(月)の制限緩和から1週間。大きな変化は、
- 440万人が仕事再開
- 家族や恋人に会いに行ってもいい(友達はダメ)
- 散歩、ジョギング解禁
約2か月に及んだ外出制限中は、感染が心配でスーパーも行きたいと思わなかったので、家から出られないというストレスはむしろありませんでした。
最後の外出は、3月下旬の食料品買い出し。4月はスーパーの宅配を利用していたのでゴミ出し以外はドアから一歩も出ず。
制限緩和になっても、軽くPTSD状態?なのか、スーパーへ行くのはまだハードルが高く、眠りが浅かったり、体のバイオリズムがおかしくなってひどいときは9時就寝の4時起床だったり。。
まずは散歩から「リバビリ」を始めることに。
店は死んだまま
もともと朝は強いほうですが、この2か月は拍車がかかり4時〜5時起きに。。人も少ないはずなので早朝散歩へ。
5月6日(水)。
外に出たのは40日ぶりくらいでしたが、ほとんど何の感慨もありませんでした。
見慣れた近所の町並みが新鮮に感じられた
とか、
普通に散歩できる有り難さを噛み締めた
とか、
言いたいところですがほぼ何の感情も湧かなかった。。朝5時台だと基本的に誰もいませんが、何十メートルも先に、犬の散歩をしている人、職場へ向かう人などが見えてくることがときどき。
2メートルどころか道路の逆サイドに移り万全の距離を保ってすれ違います。まるで対人恐怖症。
小売店は、5月18日から営業再開なので、店はまだ死んだまま。香水店。封鎖が始まった3月10日から、なぜか14日まで休みとなっています。
こちらは洋服店。3月11日から休業の張り紙。今更ながら、2か月店が閉まったままという異常さを実感。
デリバリーのみ→持ち帰りもOK
外出制限中のレストランは出前だけが可能で、店に立ち寄っての持ち帰りもできませんでした。
5月4日からはその持ち帰りが解禁、そして6月から営業再開という行程。←のちに5月18日に前倒し
散歩中にいくつか通ったレストランには「飲み物の持ち帰りできます」といった張り紙がありました。
なぜレストランで飲み物の持ち帰り?と不思議でしたが、のちにこのニュースで合点がいきました。
制限緩和から数日後のミラノ・ナビリオ地区を撮ったビデオ。
運河沿いに飲食店が集まるこのエリアで、マスクをせず人との距離もとらず「2密(オープンエアなので密閉はない)」で一杯やっている人たちの映像がニュースやネットなどで流れ、たちまち問題になりました。
おそらく、持ち帰りが解禁になった飲食店でアルコールだけをテイクアウトして、この運河沿いで立ったままお喋りしながら飲んでいたものと思われます。
夕食前にオープンエアで軽く一杯飲む食前酒タイムは「アペリティーボ」と呼ばれる習慣で、このナビリオ地区のアペリティーボに、ミラノ市長 Giuseppe Salaも「こんな状態がこれからも続くならこの地区を封鎖する」とおかんむり。
「ミラノはパンデミックによる被害だけでなく、非常に深刻な経済危機にある。仕事に戻らなければならない。経済活動を再開する必要があるのだ。1か月の家計も立ち行かなくなってしまった家庭のために」
もやもやしたまま前に進む
このミラノ市長が言っていることが実情だと思います。
感染拡大の制御に成功→はれて制限緩和、では全然なくて「(仕方がないけど)経済活動を再開するしかない」といった感じ。
もやもやしたまま前に進んでいくしかないわけで、個人的には、、
5月:外出制限を自主継続したまま何とかやり過ごす
6月:日本の7月ぐらい夏本番で学校も夏休みに入り国全体にバカンスムードが漂い始めるため、仕事的には鬼門の月。今年はどうなることやら。。
7月:間違いなくテレワーク継続だが、1日中クーラーをつけたまま家にいることになるのか。。
8月:毎年2週間ほど一時帰国するけど今年は無理。。
少なくとも向こう半年ぐらいは、明るい見通しはあまりなさそうです。
(おわり)