そこで、危機的な状況にあるイタリアについて、そこで生活している一人として、新型コロナに関する記録的なものを残してみようと思っています。
情報源は政府や省庁のサイトと、メジャー全国紙「Corriere della sera」「Repubblica」「Il Sole 24 ore」ぐらいにして、何の影響力もないブログとはいえ、いい加減な情報を垂れ流さないように気をつけようと思います
移動制限区域、北部地域→イタリア全土へ
3月8日(日)未明に、ミラノがあるロンバルディア州と、周辺の14県(provincia)から他の地域への「出入り」を制限するという決定がありました。
私が住む地域も含まれています。
参照:https://www.corriere.it/cronache/20_marzo_07/coronavirus-province-cui-si-potra-entrare-uscire-solo-motivi-gravi-02b4f172-60a7-11ea-8d61-438e0a276fc4.shtml
そして、その翌日の3月9日に、この移動制限がイタリア全土に適用されることが決まりました。
自分が暮らす自治体(comune)から他の地域への移動を制限。
移動が認められるのは仕事や健康上の理由がある場合に限られ、その際は申告書の携帯が必要。
その申告書のフォーマットも公開されました。
コンテ首相会見一部書き起こし
全国紙「Corriere della sera」が昨夜の会見をまとめた記事(https://www.corriere.it/cronache/20_marzo_09/coronavirus-l-estensione-tutta-italia-restrizioni-spostamenti-solo-comprovati-motivi-salute-o-lavoro-ddea9980-623d-11ea-9897-5c6f48cf812d.shtml)の中で、会見の一部を抜粋しています。参照:https://video.corriere.it/politica/coronavirus-appello-premier-conte-bisogna-cambiare-nostre-abitudini-ora-non-c-piu-tempo/2e180e94-624b-11ea-9897-5c6f48cf812d
個人的な印象としては、焦燥感が滲むというでもないし、鼓舞するような強い口調でもないし、落ち着いたトーンと話すスピード。
一部書き起こしと、原文のニュアンスを伝えるためにGoogle翻訳。
原文のニュアンスを伝えるためにGoogle翻訳を載せて、そこに補足しようと思っていましたが、ほとんど必要ないです。(赤字の部分だけ補足しました)
Google翻訳の精度が上がったのか、コンテ首相が平易、簡潔に語ったから翻訳しやすかったのか。。
「私たちの生活を変えていくこと。今すぐ変えなければなりません」
コンテ首相の会見の中で印象的だったのは「私たちの習慣(生活)を変えていくこと。今すぐ変えなければなりません」と2回繰り返したところ。
そして「私たちは皆、イタリアのために何かをあきらめなければなりません」と続けます。
日本人が持つイメージ通り、イタリア人は友人や家族と集まって飲んで食べておしゃべりするのが大好きです。
北部に比べれば感染者数が少ない南部(ローマやナポリ)では、夜に友達と集まったり、繁華街に繰り出したりと、普段と同じような生活をしていて危機意識が薄いのではないか、と言っている人もいました。
一例としては、知り合いでローマ空港で働いている人がいますが、2月末頃に、
「空港職員でもマスクを着用している人は少ない。普通のインフルエンザとそこまで変わらないと言っている同僚もいる」
と言っていました。
そんな意識のままでは南イタリアでも感染が拡大しかねないということで、北部地域の移動制限をイタリア全土に適用して先手を打った、、というように感じました。
(おわり)