CERSAIE 2017 〜イタリアの見本市・展示会〜




フィエラ(fiera) = fair = 見本市

日本で、xxx見本市、xxx展、xxxフェアという呼称で、首都圏だったら東京ビッグサイトや幕張メッセ等で行われる催しは、イタリアでは「フィエラ(fiera)」と呼ばれ、何かとこの単語をよく耳にします。

どの町でも必ず「フィエラ」会場を持っていて、毎週あらゆる業種の催しが行われています。有名どころは、ミラノ「サローネ」(家具見本市)、フィレンツェ「ピッティ」(メンズファッション展示会)、ヴェローナ「Vinitaly」(ワイン)など。

タイルの見本市「CERSAIE」

2017年9月25日から29日までボローニャで行われている「CERSAIE」は、タイルとバスルーム用品の展示会。まったく自分には関係ないのですが、友人が入場券をくれたので、行ってきました。

タイル、つまり床や壁などに使われるタイルの展示会で、いかにもマニアックな感じがします。

が、考えてみると、こちらの家の床はもちろん畳でなくフローリングも少なく、ほとんどタイルなわけで、タイルの展示には自ずとタイルを含めたインテリアを見せることになり、イタリアらしいデザインに趣向を凝らしたインテリア、特にバスルームの展示は自分のような全くの部外者でも結構楽しめます。

↓↓カラフルな陶器で目をひくブースは、ペルージャのDomizianiという会社。なぜボウルが?と思って立ち寄ってみたら、すべて洗面台。

セリエA「サッスオーロ」はタイルの一大生産地

少しサッカーの話になりますが、後で本題につながります。

2013年セリエA昇格以降、躍進目覚しい「USサッスオーロ」というチームがあります。そのまま町名で、場所はエミリアロマーニャ州モデナ県。

日本のJリーグでは、だいたい各県に1チーム、埼玉や大阪、東京など人口が多い都道府県では2チーム、名前の知られたチームがあります(埼玉の浦和レッズと大宮アルディージャのように)。

で、ほとんどが、その都道府県名そのものか、県庁所在地を冠したチーム名です(ガンバ大阪、FC東京、ヴィッセル神戸など)。

モデナ県のいわば「県庁所在地」はモデナ市なのですが、サッスオーロはただでさえ小さいモデナ県の「県庁所在地」ですらない、郊外の田舎町です。人口4万人。

日本に例えるのは難しいのですが、例えば石川県のJリーグチームというと、ピンとこない人が多いと思われるので、石川県に例えてみると、「金沢FC」(実在するのはツェーゲン金沢)がJ1に昇格なら分かるのですが、もし「七尾FC」(実在するか知りません)がJ1昇格となると、結構インパクトがあります。

サッスオーロのセリエA昇格は、おおよそそんな感じで、でも、セリエAではこういった地方の小さい町が昇格ということがたまにあるので、やはり分厚い。

サッスオーロという小さい町のクラブが躍進できた理由の1つは、この町が世界有数のセラミックタイル生産地で、関連企業を多く有し、経済的に潤っている町であることです。

タイル見本市「CERSAIE」出展企業も、かなりの割合をサッスオーロの企業が占めています。

タイルで擬似フローリング

これ、フローリングのサンプルにしか見えませんが、実物を見ても木材にしか見えなくて、触ると木目に合ったザラザラ感まであるのですが、タイルの素材であるセラミック(陶磁)でできています。

タイルの表面にプリントを施し、フローリングの「風合い」を出していて、近年のデジタルプリント技術の発達によって実現した手法で、タイル業界の一大インノベーションだそうです。

木材に比べて安価で、デジタルプリントなので全く同じ風合いの「フローリング」を量産できる。掃除などの手入れも簡単。物を落としたりして傷がついても、全く同じものを再注文して丸ごと取り替えることも可能。。と友人が力説してくれました。

こうして↓↓部屋全体で見てもフローリングにしか見えません。

フローリング感だけでなく、いろいろなエフェクトが可能で、これ↓↓なんかもかっこいいです。

日本ではフローリングの部屋が多いので、このタイル、需要がありそうですが、いいこと尽くめのようで日本の住宅に導入しにくい何か欠点があるのでしょうか。例えば重さ、とか。規模の大きい展示会の割には、来場している日本人は少なめでした。