日本でなかなか食べられない「トルテッリーニ」暫定1位はボローニャの有名店




レベルが高い日本のイタリア料理店

「どうして、外国のイタリア料理店はあんなひどい料理を出すのか、固茹でのパスタぐらいまともにできないのか?」。イタリア人の中であるあるネタのようで、よく耳にする。が、これは日本には当てはまらず、本場との差は値段ぐらいなのでは?と思うぐらいレベルが高い。

そんな日本のイタリア料理店でも、本格的な生ハム類、サラミ類、水牛のモッツァレラ(ブッファラ)などは輸入するしかないので、イタリアで食べた方がバリエーションも豊富で値段も圧倒的に安い。

そして、日本のイタリア料理店でほとんど見ないパスタの1つが「トルテッリーニ」。ボローニャ、モデナの伝統料理で「詰め物系」パスタ。

おばあちゃんが一つ一つ手で包む

トルテッリーニは、生ハム、豚肉、チーズなどを「皮」で包み、リング状に折り込んだパスタ。雑に言えば、指輪のような形をした指輪ぐらい小さいワンタン。

正月は、日本ではおせち料理を、中国では家族みんなで餃子を作って食べるらしいが、ボローニャやモデナではクリスマスにおばあちゃんがトルテッリーニをせっせと作る。生地作りから包む作業までやるとかなりの大仕事。最近は、既製品で済ます家庭が多くなっているというところも、日本のおせち料理と似ている。

このトルテッリーニを生クリーム系のソースで食べることもあるが、冬はスープに入れ、ワンタンスープのようにして食べるのが「トルテッリーニ・イン・ブロード」。ブロードはスープのことで、これも自家製であることが少なくない。

日本人の口に必ず合う

小ぶりで、スープと一緒なので食べやすく、日本人の口にも絶対に合う「トルテッリーニ・イン・ブロード」。イタリア人の家庭やレストランで何回も食べてきたが、1番インパクトがあったのは、やはりボローニャのこの有名店。

店名:Biagi
住所:Via Saragozza 65, Bologna 40123

初めて連れて行ってもらった時、まず1人1皿「トルテッリーニ・イン・ブロード」を注文。2皿目は通常肉料理などをとるが、同行のイタリア人が「今日のトルテッリーニは特別美味しかったからもっと食べたい。2皿目を肉料理にしないで、もう1回トルテッリーニを、今度は生クリームソースで。2人分を3人でシェアしてもいいか?」とリクエスト。

この時の「トルテッリーニ・イン・ブロード」は本当に記憶に残る美味しさだったが、生クリームソースというのは自分はあまり得意でなく、途中でしつこくなるのをちょっと危惧していたが、結果的にこれは大正解だった。以降、この店ではこの「神オーダー」を多用している。

日本人でも、男性2人で十分に空腹であれば、1皿目に各自「Tortellini in brodo」、2皿目に「Tortellini con panna」(生クリームソースのトルテッリーニ)を1人前とってシェア、でいけると思います。女性の場合このオーダーは量的に厳しめなので、1皿目から「Tortellini in brodo」と「Tortellini con panna」を1皿ずつ注文したほうがいいかもしれません。

移転して。。

この「Biagi」は、2014年か2015年に上記の住所に移転。2015年12月に移転後初めて行ったが、生意気言うようで気がひけるのですが、味が落ちた印象。日本から遊びに来ていた友人も美味しいとは言ってくれたが、やはり絶賛とまでは至らなかったよう。なので自分の中では「暫定1位」のトルテッリーニの店としています。