ホテルが割高なシンガポールで低価格なバジェットホテル選び




ときどき、日本帰国時にわざわざ遠回りしてシンガポールや香港に立ち寄り、乗り継ぎ時間を利用して半日観光したりします。

接続便の時間によっては已むを得ず1泊することもあり、シンガポールはホテルが割高なので、日本のファーストキャビン(「カプセルでもビジホでもない」がコンセプト)のようなホテルで十分なのですが、そういう丁度いいものはありません。

ということで、これまでシンガポールのバジェットホテル=低予算ホテルをいくつか試してきて、今回「ZEN Rooms Gaylang / Evergreen Residence」というところに宿泊し、まぁこれが最終形かな、と思いました。

そこに至るまでの、シンガポールのバジェットホテル選びの個人的変遷のようなものを書いてみます。

 

面白いエリアなら中心街から外れてもOK。例えばLavender駅周辺

まずエリア。

オーチャード通り、マリーナベイ地区などの中心街にこだわりはなく、MRT(地下鉄)の駅に近ければ中心街へもアクセスしやすいので問題なし。かといって、そのエリア自体に飲食店などが充実していないとやっぱりつまらない。

この条件で1万円以下というだけで、もうかなり限られてきます。地区でいえば、

  1. チャイナタウン(最寄り駅は、Chinatown)
  2. バレスティアロード周辺(最寄り駅は、Novena)
  3. カトン地区(最寄り駅のPaya Lebarまで2,2km)
  4. Lavender駅からリトルインディアにかけて

①チャイナタウンは中心街からはまぁ近いのですが、空港まで遠いのが難。②バレスティアロード周辺は、飲食店は多いのですが何となく面白みがなく、このエリアに泊まるまでは踏み切れず敬遠。

③のカトン地区は、MRT駅から近いという条件から外れますが、バスに慣れればそこまで不便でもないようです。プラナカン建築の特色ある街並み、飲食も実力店が粒ぞろい。目下開拓中。

ということで、これまで、④Lavender駅近くにホテルをとることが多かったです。このLavender駅周辺には、シンガポールのグルメコーヒーと言えば真っ先に名前があがる「再成發五金」や、日本にも続々出店中の「ティミラスヒーロー」本店(↑上の写真)などのカフェが点在し、ローカルな屋台街も充実、ほかにも駅から徒歩数分にミシュラン1つ星・香港点心の店「添好運」があったりします。

(このLavender地区について、ここ↓に書きました)

【シンガポール Lavender駅】ローカル屋台・ミシュラン店・カフェが揃うエリア

上記2つのカフェがある通り Tyrwhitt Road (Googleマップで)は、Lavender駅から徒歩約10分。同通りにホテルも3、4軒あり、その1つ「アートンブティックホテル」に数回宿泊しました。

 

清潔度を求めると結局は新しいホテル。狭くても窓有りの部屋が条件

経験上、ホテル予約サイト Booking.com のクチコミ点数評価はかなり参考になると思っています。他の予約サイトと違い、10点満点。

Lavender地区「アートンブテッィクホテル」は、その Booking.com の評価で 7,6点。微妙な点数ですが、何となく理解できます。自分にとって、シンガポールのバジェットホテル選びの際、客室の条件として外せないのは、

  • 清潔度、とくに水回り
  • 窓付きの部屋

この2つの条件を満たせば客室の広さは気になりません。ただ、狭い部屋は窓がないと閉塞感があるので、窓は絶対条件。騒音については鈍感なほうで、これもあまり気にしません。アートンブテッィクホテルの客室は12〜15m²で、スーツケースを置くスペースもありません。

↑アートンブテッィクホテルの客室(公式サイトより)

広さを重視する人にとっては当然評価が低くなるし、ロケーション評価についても、Lavender駅からは10分ぐらい歩きますし、ローカル感も割と強めなので、それが好みでない人は辛い採点になるだろうと理解できます。なので、7,6点ぐらいにおさまるのかな、と。

清潔度については、清潔好きな日本人の目はかなり厳しいと思われ、その基準をクリアできるのは結局のところ新しいホテルです。アートンブテッィクホテルは、2013年オープンなので、この点が決め手となっていました。

  • ホテル名:Arton Boutique Hotel
  • 場所:空港から地下鉄で9駅目「Lavender」から徒歩10分
  • 空港からタクシーで20〜25分、20ドル前後(約1700円)
  • 住所176 Tyrwhitt Rd, Singapore 207576(Googleマップで
  • 宿泊費:シングルで8000円〜9000円

 

不自然に安いホテルが密集「ゲイラン地区」

ホテル予約サイトで検索していると、5000〜7000円台というシンガポールにしては不自然に安いホテルが密集しているエリアがあります。

ゲイラン地区という歓楽街です。安い理由ははっきりしていて、その歓楽街のど真ん中にあるから。

このゲイラン地区の中で Booking.com のクチコミ評価が一番高い(7,3点)「フラグランスホテル ルビー」の宿泊者コメントを読んでいると、思ったより清潔、といった好意的なものも多く、一度だけ泊まってみたことがあります。泊まってみて分かったのは、歓楽街であると同時にB級グルメのメッカでもあり、一般的なシンガポールのイメージとはまったく違うディープな下町であるということ。

シンガポールでは感じることが少ないアジア的なディープ感は、正直、大の好みで、食べ歩きが好きな自分には飲食店の充実度も嬉しく、さらに空港からも近くタクシーで18ドルぐらい(約1500円)。

ただ、歓楽街のど真ん中というのは、やっぱり落ち着かないんです。夜はある意味活気があっていいのですが、朝は一変してすさんだ感じがします。

屋台街で朝食を済ませてからカフェでゆっくり、というシンガポール滞在時のルーティーンをするような爽やかな気分にはなれませんでした。客室は改装してあるようでしたが、シャワールームの清潔度、そしてリネン類もちょっと微妙。でも、広さは十分で、前述のアートンブテッィクホテル(12〜15m²)よりはもちろん広いです。そして、窓からの眺望(↑上の写真)がかなり開けていて、これでだいぶ気分を持ち直しました。

ハイシーズンになると余計にこの地区のホテルの安さに目移りしてしまうのですが、やっぱりリピートはないかな、というのが全体的な印象です。

 

Airbnbで見つけたゲイラン地区・2016年築のレジデンス

この、ゲイラン地区に宿泊した経験が役に立ったのが、2018年4月のトランジットでの滞在でした。

Airbnb を見ていて、ゲイラン地区の、クチコミ評価が高く2016年築のレジデンスが目にとまりました。

Airbnbは民泊だけでなく、こういったレジデンスも扱っていて、調べてみると Hotels.com でも予約可能でした。

  • ホテル名:ZEN Rooms Gaylang / Evergreen Residence
  • 場所:空港から地下鉄で7駅目「Aljunied」から徒歩7、8分
  • 空港からタクシーで15〜20分、17ドル前後(約1500円)
  • 住所43 Lor 22 Geylang, Singapore 398694Googleマップで
  • 宿泊費:シングルで6500〜8000円
  • 公式サイトwww.zenrooms.com

ゲイラン地区に一度宿泊したおかげで土地勘があり、地図を見たらすぐにどの通りに位置するかが分かりました。

歓楽街のど真ん中ではなく外れのほう、Aljunied駅前から伸びる4車線の大通りに面しています。

ゲイラン地区のホテルはもうないな、と思っていたのですが、この大通りであればアリのように思え、さらにこのとき興味をひかれていたカトン地区へバスでのアクセスが良さそうなこともあり、悪くないかもという気がしてきました。

そして決め手となったのは新築アパートのような外観。実際、2016年築ということも確認し、であれば清潔度に関してはまず間違いないだろうと予約に踏み切りました。

ホテルではないので、門を入ってすぐのところにある管理事務所のようなところでチェックイン。鍵をもらって部屋へ。

新築らしい、まだぴかぴかの三菱エレベーター。きれいだけど、ちょっと素っ気ない廊下。部屋は、建物の外観ほどよくはありませんが、広さ、窓の大きさはよし。シャワールームは、まだ築2年なのでまぁまぁきれい。前述の、同地区「フラグランスホテル ルビー」よりは清潔感がありました。でも厳しくチェックするなら、築2年ならもう少しきれいでもいいのでは、と言えなくもありません。シーツ類と掛け布団は、あまり良くなかった。エアコンはDAIKINの空調で、しっかりしています。ホテルとの違いは、レセプションやロビー、ミニバーがないことぐらい。スタッフが清掃も毎日行っている様子でした。

セキュリティに関しては、エレベーターはカードを挿して動くタイプではありませんが、各階の廊下に入る前に鍵付きのドアもあり、まずまず。

クチコミには、隣の工事現場や大通りの騒音がひどいというものがありましたが、自分は音に関しては鈍感な方で、大通りに面していない逆サイドの部屋だったこともあり、むしろとても静かでした。

バジェットホテルに泊まる場合、ホテルのサービスはほとんど関係ないようなものなので、であれば、余計な経費が省かれたレジデンスタイプで十分なのかもしれません。

中心街からはアクセスの悪い、目下個人的に開拓中のカトン地区へ最寄りのAljunied駅からバスで15分、そして空港からはタクシーで15分と、自分にとっては好条件が揃っています。

今後もし、低価格なバジェットホテルが集まるゲイラン地区に泊まるのであれば、迷わず、この「ZEN Rooms Gaylang / Evergreen Residence」を選ぶと思います。

(おわり)